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現在相場考察

初代が現行よりも安価、ロイヤルオーク 5402ST

2024年8月2日更新
オーデマピゲのロイヤルオークについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2023年8月の安値と2024年8月の安値を比較し現在相場を考察。この1年0ヶ月での変動は¥-566,500だった。

ロイヤルオーク 5402STについての考察(2024年8月)

初代相場に対する筆者の感想

人気モデルの初代は、何かと偉大だと思うのですが、実は思ったほど評価されていないという事例が多いように感じます。

例えば、ノーチラス3700は、現在2332万円といった水準なのですが、これは5711/1A水準を見たときに「思ったほどの差がない」という感覚になるわけです。

また、GMTマスター6542についてもそういった感覚があります。現在、6542の売り出しはないものの、そのオリジナリティや希少性等を考えたときに、以前の相場は「それほど高くない」と感じられる側面があります。

もちろん、6542には“プラスチック製ベゼル”の状態といった、その雰囲気を構成するパーツのオリジナリティがどこまであるかといった点において、同じ6542でも状態で評価が大きく異なるという側面があるかもしれません。ただ、そういったことを考慮しても「初代なのにそれほど評価されていない」という感覚があるといえるのです。

ここまでが、筆者個人的な「初代が思ったほど評価されていない」という思いなのですが、それを前提として初代ロイヤルオーク5402STの現在相場を見ると、よりそういった感覚が強くなります。

初代ロイヤルオークである5402STの今

では、現在5402STはどういった価格で購入可能かというと、その答えはなんと1133万円であります。

これは、5402STの現行版ともいえる16202ST.OO.1240ST.01の現在相場よりも安価。現在、16202ST1180万円となっているため、5402STのほうが47万円安く入手可能なのです。

つまり、ロイヤルオークについては「初代が思ったほど現行よりも高くない」ということを通り越して、「初代が現行よりも安価」となってしまっているのです。

オーデマピゲ ロイヤルオーク 自動巻 5402ST.OO.0344ST.01(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2023年8月
の安値
2024年8月
の安値
変動額 残価率
オーデマピゲ
ロイヤルオーク
5402ST
中古 1年
0ヶ月
¥11,896,500 ¥11,330,000 -566,500 95.24%

16202STは近年登場したモデルですから、「高くて当たり前」と思われるかもしれませんが、いくら出たばかりでも「初代超え」となる事例は“ほぼ無い”といえます。

“ほぼ無い”としたのは、筆者が全てを調べたわけではないからですが、筆者としては「現行が初代超え」となるのは見たことがありません。

そういった意味で、現在の5402ST水準は異例といえるわけですが、元祖ラグスポ、その初代モデルである5402ST相対的に安価という今の状況は、後からみれば「そんな事があったのか」というようになるかもしれません。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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