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現在相場考察

実はホワイトゴールドというのが乙、ルミノールマリーナPAM00180

2024年8月9日更新
オフィチーネパネライのルミノールPAM00180について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年3月の安値と2024年8月の安値を比較し現在相場を考察。この6年5ヶ月での変動は44万7850円の値上がりだった。

ルミノールマリーナ PAM00180についての考察(2024年8月)

2005年頃までのパネライは、ルミノール=通常スポーツ、ラジオミール=高級ドレスといったような棲み分けがありました。

そのため、K18素材は主にラジオミールに採用されており、ルミノールのK18といった高級素材は「かなりレア」という感覚があります。

また、パネライはK18素材に対して、早くから積極的にRG(PG)を採用した経緯があり、逆にYGのモデルが“ほぼない”という傾向があります。

そして、2010年以前のパネライにおいて唯一YGが採用されたのがルミノールマリーナのPAM00140であります。

140番は、よく見かける44mmのオーソドックスなパネライという見た目ながら、「YGである」というのが最大の特徴。ひと目見ただけで「珍しい!」という感覚になります。

そして興味深いのは、140番のWGバージョンともいえる存在があるという点。それが、今回取り上げるPAM00180であります。

この180番は2004年に登場。140番は2003年登場ですから、1年遅れでラインナップされたといえます。

文字盤は、140番同様カーボンにアプライドインデックスという仕様。YGのように「ひと目見ただけで違う」という感覚にはならず、ぱっと見た感じは「よくあるSSモデル」と思いきや、実はホワイトゴールドというのが乙だといえます。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年3月
の安値
2024年8月
の安値
変動額 残価率
オフィチーネパネライ
ルミノールマリーナ
PAM00180
中古 6年
5ヶ月
¥1,490,000 ¥1,937,850 447,850 130.06%

PAM00180の現在相場は約193万円といった状態でありますが、これは2018年水準に対して約44万円の上昇です。

ただ、こういった動きはWGの140番でも同様で、2018年3月水準が約171万円である一方、現在水準は約217万円となっています。

ですから、YGについても2018年⇒現在にかけて約46万円の上昇となっているため、これら希少なK18ルミノールマリーナは両者ともに同じような変化をしたわけです。

なお、過去数年の中古個体出現数を見ると、YGよりもWGのほうが遥かに少ないのですが、YGのほうが高いのは「ひと目見ただけでレア感がある」と分かりやすいからでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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