カルティエ=女性モノというイメージを打破するために2002年、男性専用モデルとして登場したロードスター。
この時計の最も大きな特徴は、ワンタッチでストラップを交換できるという点。
気分によって革ベルトからブレスレットに交換する、ということが何の工具も使わずオーナー自ら可能だというのは画期的なことでした。
通常、腕時計を選択するときに、革ベルトにするかブレスレットモデルにするかは悩むところですが、ロードスターの場合、何も悩まなくても両方ついてきたのです。
しかし、金無垢モデルとなると話は別。
金のブレスレットもDバックルも、単体で非常に高価なものだからです。
よって金無垢モデルのロードスターの場合、本来の持ち味であるストラップ交換を楽しむことが機能せず、魅力が半減するといっても過言ではないでしょう。
だからこそ、ロードスターを買うならステンレスモデルが良い。
と、思いきや、金無垢モデルは約40万円という値上がりをしているではありませんか。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年12月 の安値(ヤフオク) |
2016年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
カルティエ
ロードスター W62003V2 |
中古 | 3年 11ヶ月 |
¥499,541 | ¥918,000 | 418,459 | 183.77% |
興味深いのは、同じロードスターでも2012年頃と比較してステンレスモデルは値下がりしているのに金無垢モデルは値上がりしているという点。
ロードスターという腕時計の良さが機能しているのも、購入価格が安いのもステンレスモデルなのに金無垢モデルがなぜか値上がり。
しかもちょっとした値上がりではなくて約40万円というずば抜けた値上がり額。
ただ、金無垢のブルガリとは異なり、金無垢のカルティエという存在はマニアックかつ需要が少ないため、売りづらいというマイナスは存在します。
しかし、値上がり額は40万円ですから、仮になかなか売れなかったとして値上がり額の半分を大幅値引きしたとしても20万円高く売れるという計算になります。
一方、2012年にステンレスモデルを買っていたならばどうあがいても買った値段より高く売るのは困難な話です。
よって、過去にロードスターを買うことを検討していたならば金無垢を買うのが大正解でした。
なお、今ロードスターを買うという観点では、
という内容で20万円台前半で入手可能なステンレスのロードスターが他の腕時計と比べて相対的にお買い得だと思います。