近頃、ムーンウォッチの3570.50といった“レギュラーモデル”が目立った上昇をしているオメガでありますが、当初そういった動きになっていたのは限定モデルでした。
アラスカプロジェクトの311.32.42.30.04.001を記事で最初に取り上げたのは2016年7月ですが、その際は約46万円といった水準。それが2018年12月には約124万円にまで上昇したのです。
その頃、マルイ限定モデルなど、「目立った上昇」をするオメガが見られるようになったわけですが、2018年という「年」が限定オメガ値動き開始の時期だったといえます。
さて、アラスカプロジェクトはその後、さらなる上昇といった変化を見せ、2021年12月には245万円、2022年6月には約288万円にまで値上がりしました。
2016年に約46万円で買えた311.32.42.30.04.001が、2022年には280万円台となっていたわけです。
しかし今、そんな311.32.42.30.04.001は値下がり状態。
現在水準は208万円となっているのですが、これは2022年6月水準に対して約80万円の下落であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年6月 の安値 |
2024年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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オメガ
スピードマスター アラスカプロジェクト 311.32.42.30.04.001 |
中古 | 2年 2ヶ月 |
¥2,889,700 | ¥2,080,000 | -809,700 | 71.98% |
アラスカプロジェクトの311.32.42.30.04.001はこれまでずっと値上がりといった状態が続いていたわけですが、そういった「値上がり⇒値上がり」という状態は2024年8月でストップしたということになります。
なお、現在水準の208万円は2021年12月の245万円よりも数十万円単位で安価といった状態であるわけですが、2番目に安価な個体は約252万円と2021年水準を上回っています。
いずれにしても、2022年水準より安価となっているため、311.32.42.30.04.001は今「(ほぼ)初めての値下がり」といった様子。もちろん、これまでにも相場が『下がる』となったことはありますが、それは『280万円台⇒270万円台』といった程度。今回のような大きな下落は初めてだといえます。
オメガの値動き史において、今回のアラスカプロジェクトの動きは重要だと感じます。