2000年前後に現行だったシーマスターでは、120mやプロフェッショナルにK18モデルが用意されていました。
当時の新品実勢価格は、120mが13万円程度、プロフェッショナルが15万円程度。これらはステンレスの価格なのですが、そういった価格帯のモデルにK18が用意されていたというのは意外性があります。
ステンレスでは安価な価格帯だったとしても、K18となると『決して安価ではなかった』ため、こういった価格帯モデルのK18は、新品時にあまり売れなかったと推測できます。
実際、現在の中古市場でもこの世代のK18オメガの流通数は少なく、年に1度出現するかどうか、といった感覚があるぐらいです。
しかしながら、そういった希少性が、近ごろの中古相場では評価されるようになり、3針プロフェッショナルのK18モデルである2153.80は、2022年⇒2024年でも上昇傾向となっている様子があります。
さて、今回お伝えするのは、2153.80と同世代のクロノグラフK18モデル、2198.80。
ちなみに、クロノグラフのプロフェッショナルは、SSの新品実勢価格が約20万円と、3針よりも高値で、当時のシーマスターのフラッグシップ的な役割だったといえます。
では、そんなクロノグラフのK18モデル、2198.80の相場はどういった状況なのかというと、現在297万円といった様子。
これは、2022年3月水準に対して104万円高といった状態であります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年3月 の安値 |
2024年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オメガ
シーマスター プロフェッショナル 2198.80 |
中古 | 2年 5ヶ月 |
¥1,930,000 | ¥2,970,000 | 1,040,000 | 153.89% |
この世代のオメガのK18モデルや、タグホイヤーのK18モデルは、「K18の希少性が高く、相場も高値」となっている傾向がありますが、まさにこの2198.80もそういった事例の1つだといえます。
ちなみに、現在これのSSバージョンといえる2599.80は、現在約28万円といった状態(ABランク以上のボトム価格)。
それに対してK18の2198.80は297万円ですから、SSの約10倍といった相場であります。