筆者が個人的に好きなモデルである、5055G-001。
これは、1990年代後半から2000年代前半といった時期に現行だったモデルであります。
5055系の中で唯一文字盤がモデルチェンジされ、2003年頃に黒文字盤と入れ替わるかたちで白文字盤が登場しています。
今回取り上げるのは、黒文字盤の5055G-001でありますが、前回記事で相場を確認したのは2023年4月。その際は358万円という水準でした。
それに対して現在水準は404万円といった状態。この1年4ヶ月で46万円の上昇となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年4月 の安値 |
2024年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
コンプリケーション 5055G-001 |
中古 | 1年 4ヶ月 |
¥3,580,000 | ¥4,040,000 | 460,000 | 112.85% |
5055G-001は、今回400万円台となったのですが、これは初の400万円台であると同時に、過去最高値といった状態であります。
ちなみに、ノーチラスなど人気モデルの多くが過去最高値となっていた2022年2月頃の5055G-001相場は約317万円となっていました。
2024年8月という時期に5055G-001は大きく上昇し、過去最高値を更新したわけですが、こういった評価になったのは他の同世代コンプリケーションモデルの相場が影響を与えたのではないかと推測できます。
というのも近頃、初代年次カレンダーの5035など、同世代のコンプリケーションモデルが軒並み400万円程度といった相場になっている様子。ですから、5055G-001もそれらと同様の相場になったのだといえる部分があります。
とはいえ、兄弟的なモデルである5054Gは378万円といった状態。
かつては、5054Gのほうが5055Gよりも高値だったことを考慮すると、5055G-001は「それ自体に対する評価が高まった」といえる部分があるといえるでしょう。
また、もう1つの兄弟的モデルである5085/1A-001も、今年6月時点で約408万円となっていた様子。ですから、黒文字盤の評価が特に高いともいえます。