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現在相場考察

400万円台になった、コンプリケーション5055G-001

2024年8月22日更新
パテックフィリップのコンプリケーション5055G-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2023年4月の安値と2024年8月の安値を比較し現在相場を考察。この1年4ヶ月での変動は46万円の値上がりだった。

コンプリケーション 5055G-001についての考察(2024年8月)

筆者が個人的に好きなモデルである、5055G-001。

これは、1990年代後半から2000年代前半といった時期に現行だったモデルであります。

5055系の中で唯一文字盤がモデルチェンジされ、2003年頃に黒文字盤と入れ替わるかたちで白文字盤が登場しています。

今回取り上げるのは、黒文字盤の5055G-001でありますが、前回記事で相場を確認したのは2023年4月。その際は358万円という水準でした。

それに対して現在水準は404万円といった状態。この1年4ヶ月で46万円の上昇となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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パテックフィリップ(PATEK PHILIPPE)コンプリケーション 5055G-001 メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2023年4月
の安値
2024年8月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
コンプリケーション
5055G-001
中古 1年
4ヶ月
¥3,580,000 ¥4,040,000 460,000 112.85%

5055G-001は、今回400万円台となったのですが、これは初の400万円台であると同時に、過去最高値といった状態であります。

ちなみに、ノーチラスなど人気モデルの多くが過去最高値となっていた2022年2月頃の5055G-001相場は約317万円となっていました。

2024年8月という時期に5055G-001は大きく上昇し、過去最高値を更新したわけですが、こういった評価になったのは他の同世代コンプリケーションモデルの相場が影響を与えたのではないかと推測できます。

というのも近頃、初代年次カレンダーの5035など、同世代のコンプリケーションモデルが軒並み400万円程度といった相場になっている様子。ですから、5055G-001もそれらと同様の相場になったのだといえる部分があります。

とはいえ、兄弟的なモデルである5054Gは378万円といった状態。

かつては、5054Gのほうが5055Gよりも高値だったことを考慮すると、5055G-001は「それ自体に対する評価が高まった」といえる部分があるといえるでしょう。

また、もう1つの兄弟的モデルである5085/1A-001も、今年6月時点で約408万円となっていた様子。ですから、黒文字盤の評価が特に高いともいえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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