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現在相場考察

ピラミッドベゼル&ブレスレットという希少性、デイデイト19028

2024年8月23日更新
ロレックスのデイデイト19028について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年6月の安値と2024年8月の安値を比較し現在相場を考察。この3年2ヶ月での変動は¥1,602,000だった。

デイデイト (シャンパン文字盤・バーインデックス) 19028についての考察(2024年8月)

近頃、オイスタークォーツの評価が高まっていますが、デイデイトの19018は今年「1ヶ月単位で10万円以上の上昇」という動きが見られる様子となっています。

さて、今回もまたオイスタークォーツのデイデイトを取り上げるのですが、このモデルの現在相場は、なんと400万円という状態であります。

オイスタークォーツにとっての400万円という相場は、今の感覚からすると「驚く」となるでしょうが、なぜ、このモデルはそういった水準になっているのか。

その答えは、“ピラミッドベゼル&ブレスレット”だからであります。

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年6月
の安値
2024年8月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイデイト
(シャンパン文字盤・バーインデックス)
19028
中古 3年
2ヶ月
¥2,398,000 ¥4,000,000 1,602,000 166.81%

ピラミッドといえば、文字盤に採用されているイメージがありますが、デイデイトや女性用デイトジャストの一部には、ベゼルに採用事例があります。

ピラミッドベゼルだけでもレアなのに、このオイスタークォーツは、ブレスレットまでもがピラミッドとなっているのです。

これは、19028というモデルなのですが、まさに19018の『上級版』といった存在。

現行当時、定価の観点では19018は最も高値だったわけですが、これはオイスタークォーツが当時のデイデイトにおいて最上級モデルだったことを意味します。そういった背景から、ピラミッドブレスレット採用という豪華な19028が投入されていたのだと思います。

ちなみに、19018は2020年春頃まで「100万円未満で購入可能」となっていましたが、2020年6月に100万円以上に到達。2021年6月時点では150万円台となっていました。

その時期、この19028230万円台となっていたわけですから、やはり「ピラミッド」という希少性が評価されていたのだと思います。

ちなみに、オイスタークォーツのWGモデルである19019は、数が少ないためか2020年春時点でも「同世代の機械式よりも高値」となっていたため、レアなオイスタークォーツは以前から評価されていた経緯があります。

そして、そういった評価が「さらに評価」された結果、19028400万円台になったのでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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