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現在相場考察

紺文字盤が30万円台になった、パシャC W31047M7

2024年8月27日更新
カルティエのパシャCW31047M7について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年11月の安値と2024年8月の安値を比較し現在相場を考察。この3年9ヶ月での変動は¥105,800だった。

パシャC W31047M7についての考察(2024年8月)

紺文字盤のW31047M7は、2001年頃にデビューしたパシャCでありますが、当時新色として加わったモデル。

デビュー時は“特に人気がある”といった様子はなかったといえますが、2010年代になると他のパシャCに対して、抜きん出て高い相場になった経緯があります。

パシャCは、2008年のリーマンショック後に中古相場が10万円台前半といった水準に下落。そして、2010年代になってもそういった相場からあまり変わることなく、2020年頃まで15万円程度といった状態が続いていました。

それが2021年、相場が大きく変化し、20万円台となったわけです。

ただ、パシャCが全体的に上昇した後、以前から20万円台となっていたこの紺文字盤が『他のパシャCよりも高値ではなくなる』という現象が発生。W31047M7は、黒文字盤や白文字盤などとほぼ同じ相場となっていました。

そんな紺文字盤のW31047M7でありますが、現在水準はなんと30万円台といった様子。

クロノグラフパシャCでは30万円台という水準はすでに見られるものの、3針パシャCの中古相場においての『30万円台』は初めてだといえます。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年11月
の安値
2024年8月
の安値
変動額 残価率
カルティエ
パシャC
W31047M7
中古 3年
9ヶ月
¥200,000 ¥305,800 105,800 152.90%

今回、紺文字盤は30万円台になったわけですが、それと同時に、久々に『他のパシャCよりも高値』という状態に戻ったといえます。

先に述べたように、2021年頃から紺文字盤は他のパシャCと同じような水準が続いていたため、『パシャCの中で抜きん出て高い』という状態は約3年ぶりであります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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