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現在相場考察

60万円台という水準に達した、カレラCS3110

2024年8月28日更新
タグホイヤーのカレラCS3110について斉藤由貴生が執筆。本記事では2023年11月の安値と2024年8月の安値を比較し現在相場を考察。この9ヶ月での変動は11万5500円の値上がりだった。

カレラ CS3110についての考察(2024年8月)

去年の11月に約48万円という状態だったタグホイヤーカレラCS3110

これは、1996年に「1964年モデルの復刻版」として出たモデルですが、2018年頃まで10万円台で購入可能でした。

それが今では、かつてでは考えられない評価となっているわけですが、特に高値となっているのが黒文字盤(CS3111)だといえます。

黒文字盤は、2021年時点で60万円近い価格帯に達していた一方、この銀文字盤(CS3110)は、去年の11月時点で約48万円といった状態。かつての相場と比べると値上がりしていたわけですが、黒文字盤水準と比べると安価だったわけです。

そんなCS3110でありますが、現在水準はどうかというと、なんと約60万円という状態。

ついに、この銀文字盤も60万円台という水準に達したのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2023年11月
の安値
2024年8月
の安値
変動額 残価率
タグホイヤー
カレラ
CS3110
中古 0年
9ヶ月
¥489,500 ¥605,000 115,500 123.60%

この時計、筆者は2000年に新品で購入。その際は税別25万円で正規品を手に入れました。

購入から17年後の2017年まで、CS311016万円程度だったため、完全な下落状態。しかし、今ではCS3110の中古は約60万円であります。

2000年⇒2017年の17年間では相場が“ほぼ変化なし”だったわけですが、2017年⇒2024年の7年間では40万円以上も値上がりしたのです。

こういった事例を見ると、良い時計は“いつか評価される”けれども、その評価は突然であると感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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