腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

ロレックスGMTマスター16750フチあり、割高と思えた過去価格より更に値上がり状態

2016年12月6日更新
ロレックスのGMTマスター16750について斉藤由貴生が執筆。本記事では2009年9月の安値(ヤフオク)と2016年11月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この7年2ヶ月での変動は¥250,000だった。

GMTマスター (ふちあり) 16750についての考察(2016年11月)

アンティークに分類されるスポーツロレックスの中でもかつては20万円台前半とかなり安い価格帯に位置したGMTマスター

しかし、2007年頃からGMTマスターに徐々に注目が集まるようになり値上がり傾向となりました。

それは、リーマンショック後の2009年でも変わらず、当時でも40万円近い相場というこの時計は青サブよりも高い腕時計だったのです。

ロレックス GMTマスター 16750¥1,595,000〜¥3,218,000(2024年11月21日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2009年9月
の安値(ヤフオク)
2016年11月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター
(ふちあり)
16750
中古 7年
2ヶ月
¥398,000 ¥648,000 250,000 162.81%

この16750は、1675の後継モデルとして80年代に製造されたモデル。

サブマリーナやGMTマスター2の80年代ヴィンテージとは違い、見た目が4桁リファレンスに近いモデルです。

そのため、5桁リファレンス時代のGMTマスター16700とは明らかに見た目が違うため、“アンティークモデル”として認識されやすい傾向があります。

この16750にもサブマリーナのように“フチなし”と“フチあり”仕様が混在するのですが、相場はフチなしのほうが高い状況。

ただし、この時計、上記の通りどことなく4桁リファレンスに近い見た目のため、フチあり仕様でもヴィンテージな印象となるのが面白いところです。

サブマリーナとは異なり、4桁リファレンスに近い見た目、というのはこれが現役だった当時、最新型GMTマスターとして「GMTマスター2」という存在があったからでしょう。

「GMTマスター2」のほうはアンティークに分類される通所ファットレディ16760と5桁リファレンス時代の16710の見た目はそっくり。

それに対して、この16750は1つグレードが下という扱いだったのか、旧型を踏襲したデザインです。

それが今となっては、逆にアンティークぽさが際立って、良い効果となっています。

相場のほうは2009年と比べて、25万円の値上がり

2009年当時でも、それ以前と比べたらだいぶ高かったこの時計。なので、2009年時点でこれが欲しいと思っても「割高」という印象だったのは間違いないでしょう。

しかし、その時「割高」と感じても、そこから更に25万円も値上がりしてくれたわけですから、「割高でも買ってよかった」腕時計なのです。

今、割高と感じる腕時計があっても、将来的にもっと値上がりする可能性があるということは、覚えておきたい事実です。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。