アンティークに分類されるスポーツロレックスの中でもかつては20万円台前半とかなり安い価格帯に位置したGMTマスター。
しかし、2007年頃からGMTマスターに徐々に注目が集まるようになり値上がり傾向となりました。
それは、リーマンショック後の2009年でも変わらず、当時でも40万円近い相場というこの時計は青サブよりも高い腕時計だったのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2009年9月 の安値(ヤフオク) |
2016年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター (ふちあり) 16750 |
中古 | 7年 2ヶ月 |
¥398,000 | ¥648,000 | 250,000 | 162.81% |
この16750は、1675の後継モデルとして80年代に製造されたモデル。
サブマリーナやGMTマスター2の80年代ヴィンテージとは違い、見た目が4桁リファレンスに近いモデルです。
そのため、5桁リファレンス時代のGMTマスター16700とは明らかに見た目が違うため、“アンティークモデル”として認識されやすい傾向があります。
この16750にもサブマリーナのように“フチなし”と“フチあり”仕様が混在するのですが、相場はフチなしのほうが高い状況。
ただし、この時計、上記の通りどことなく4桁リファレンスに近い見た目のため、フチあり仕様でもヴィンテージな印象となるのが面白いところです。
サブマリーナとは異なり、4桁リファレンスに近い見た目、というのはこれが現役だった当時、最新型GMTマスターとして「GMTマスター2」という存在があったからでしょう。
「GMTマスター2」のほうはアンティークに分類される通所ファットレディ16760と5桁リファレンス時代の16710の見た目はそっくり。
それに対して、この16750は1つグレードが下という扱いだったのか、旧型を踏襲したデザインです。
それが今となっては、逆にアンティークぽさが際立って、良い効果となっています。
相場のほうは2009年と比べて、25万円の値上がり。
2009年当時でも、それ以前と比べたらだいぶ高かったこの時計。なので、2009年時点でこれが欲しいと思っても「割高」という印象だったのは間違いないでしょう。
しかし、その時「割高」と感じても、そこから更に25万円も値上がりしてくれたわけですから、「割高でも買ってよかった」腕時計なのです。
今、割高と感じる腕時計があっても、将来的にもっと値上がりする可能性があるということは、覚えておきたい事実です。