2003年までのルミノールクロノがエルプリ世代だといえますが、当時のルミノールクロノは、その頃パネライの最上級シリーズだったラジオミールに匹敵するキャラクターだったといえます。
ラインナップされている素材は、チタンとステンレスのコンビが基本。限定モデルとして、2つだけWGモデルが存在します。
ちなみに、当時のルミノールの40mm系には、ブレスレット仕様と革ベルト仕様、それぞれが存在し、型番も異なります。ただ、WGモデルについては、ブレスレットはなく革ベルトモデルのみとなっています。
さて、エルプリ世代のルミノールクロノといえば、AMGとフライバックの2つが「最も高値」といった傾向があるわけですが、WGモデルはその両方に設定。
ですから、WGモデルには「2つの希少性」が備わっているわけで、その相場は“かなり高い”といえます。
実際、AMGのWGモデル、PAM00105は2019年において、約321万円だったわけですが、当時、デイトナの116509黒文字盤が280万円台程度だったことを考慮すると、『やはり高かった』といえたわけです。
この105番は、55本の限定で出されたのですが、この「55」は、2001年当時のAMGの基本排気量に沿ったものだといえ、なかなかグッと来る数字だといえます。
そんな105番でありますが、現在中古が売りに出されている様子。
では、その価格はどういった状態かというと、なんと約186万円であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年7月 の安値 |
2024年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オフィチーネパネライ
ルミノールクロノ PAM00105 |
中古 | 5年 2ヶ月 |
¥3,218,400 | ¥1,864,500 | -1,353,900 | 57.93% |
2019年時点で320万円台という価格帯だったPAM00105ですが、現在水準はなんと約180万円台。この5年2ヶ月間で実に135万円ほどの値下がりとなっているのです。
2019年7月⇒現在の残価率は約57%という数値なのですが、これは“2022年春の大幅上昇⇒その後下落”となった際のノーチラスなどラグスポに匹敵する状態であります。
近頃、パネライはレギュラーモデルを中心に、2001年頃世代の値上がりが目立っているといえますが、そういった最中、この105番といった希少性が高いモデルが値下がりしているのは意外だといえます。