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現在相場考察

レアなWGのAMGモデルなのに値下がり、ルミノールクロノPAM00105

2024年9月3日更新
オフィチーネパネライのルミノールPAM00105について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年7月の安値と2024年9月の安値を比較し現在相場を考察。この5年2ヶ月での変動は135万3900円の値下がりだった。

ルミノールクロノ PAM00105についての考察(2024年9月)

2003年までのルミノールクロノがエルプリ世代だといえますが、当時のルミノールクロノは、その頃パネライの最上級シリーズだったラジオミールに匹敵するキャラクターだったといえます。

ラインナップされている素材は、チタンとステンレスのコンビが基本。限定モデルとして、2つだけWGモデルが存在します。

ちなみに、当時のルミノールの40mm系には、ブレスレット仕様と革ベルト仕様、それぞれが存在し、型番も異なります。ただ、WGモデルについては、ブレスレットはなく革ベルトモデルのみとなっています。

さて、エルプリ世代のルミノールクロノといえば、AMGとフライバックの2つが「最も高値」といった傾向があるわけですが、WGモデルはその両方に設定。

ですから、WGモデルには「2つの希少性」が備わっているわけで、その相場は“かなり高い”といえます。

実際、AMGのWGモデル、PAM00105は2019年において、約321万円だったわけですが、当時、デイトナ116509黒文字盤が280万円台程度だったことを考慮すると、『やはり高かった』といえたわけです。

この105番は、55本の限定で出されたのですが、この「55」は、2001年当時のAMGの基本排気量に沿ったものだといえ、なかなかグッと来る数字だといえます。

そんな105番でありますが、現在中古が売りに出されている様子。

では、その価格はどういった状態かというと、なんと約186万円であるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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AMG 限定55本 K18WG PANERAI パネライ ルミノール クロノ PAM00105 メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年7月
の安値
2024年9月
の安値
変動額 残価率
オフィチーネパネライ
ルミノールクロノ
PAM00105
中古 5年
2ヶ月
¥3,218,400 ¥1,864,500 -1,353,900 57.93%

2019年時点で320万円台という価格帯だったPAM00105ですが、現在水準はなんと約180万円台。この5年2ヶ月間で実に135万円ほどの値下がりとなっているのです。

2019年7月⇒現在の残価率は約57%という数値なのですが、これは“2022年春の大幅上昇⇒その後下落”となった際のノーチラスなどラグスポに匹敵する状態であります。

近頃、パネライはレギュラーモデルを中心に、2001年頃世代の値上がりが目立っているといえますが、そういった最中、この105番といった希少性が高いモデルが値下がりしているのは意外だといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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