プラチナ、黒文字盤という組み合わせのランゲ1は、2000年代前半といった時期において、日本で最も憧れられている腕時計の1つだったといえます。
ランゲ1は、当時の独立時計師ブームとも相まって、そのムーブメントのクオリティの高さから、注目度が高い1本といったキャラクター。人気度も実勢価格もパテックフィリップのコンプリケーションモデルと同等といったところでした。
そして、そのプラチナモデルである101.035は、当時の人気要素だった「黒文字盤」ということも相まって、多くの人から憧れられていたわけです。
ランゲ1は、白系統の文字盤が多いですが、プラチナかつ黒文字盤という“レア”ともいえる組み合わせに注目が集まったのは、理解できる現象だったといえます。
そんな101.035ですが、その人気度は2020年代になっても継続しているといえ、前回お伝えした2022年11月時点では、なんと約917万円となっていたのです。
ランゲ1は、2016年以降、長らく値動きしない傾向がありましたが、2021年から再び値動きする傾向が見られるようになった経緯があります。
2022年はその勢いの最中だったといえ、この101.035は917万円という状態にまで達していたといえます。
しかし今、そんな101.035は、大きく値下がり状態。
現在水準は、なんと約676万円となってしまっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年11月 の安値 |
2024年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ランゲ&ゾーネ
ランゲ1 101.035 |
中古 | 1年 10ヶ月 |
¥9,178,930 | ¥6,762,450 | -2,416,480 | 73.67% |
101.035は、2022年に900万円超えといった水準にまで達したわけですが、それから今にかけて約241万円もの下落。この1年10ヶ月の残価率は約73%といったところであります。
こういった乱高下ともいえる値動きは、1000万円近い相場のランゲ&ゾーネで起こることがあり、これまでもダトグラフの403.035が2022年9月⇒2023年12月で347万円の値下がりとなっていたことがあります。
今回の101.035の動きは、まさにダトグラフに近いわけで、同じような事例といえるかと思います。