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現在相場考察

約241万円もの下落、ランゲ1 101.035

2024年9月13日更新
ランゲ&ゾーネのランゲ1101.035について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年11月の安値と2024年9月の安値を比較し現在相場を考察。この1年10ヶ月での変動は241万6480円の値下がりだった。

ランゲ1 101.035についての考察(2024年9月)

プラチナ、黒文字盤という組み合わせのランゲ1は、2000年代前半といった時期において、日本で最も憧れられている腕時計の1つだったといえます。

ランゲ1は、当時の独立時計師ブームとも相まって、そのムーブメントのクオリティの高さから、注目度が高い1本といったキャラクター。人気度も実勢価格もパテックフィリップのコンプリケーションモデルと同等といったところでした。

そして、そのプラチナモデルである101.035は、当時の人気要素だった「黒文字盤」ということも相まって、多くの人から憧れられていたわけです。

ランゲ1は、白系統の文字盤が多いですが、プラチナかつ黒文字盤という“レア”ともいえる組み合わせに注目が集まったのは、理解できる現象だったといえます。

そんな101.035ですが、その人気度は2020年代になっても継続しているといえ、前回お伝えした2022年11月時点では、なんと約917万円となっていたのです。

ランゲ1は、2016年以降、長らく値動きしない傾向がありましたが、2021年から再び値動きする傾向が見られるようになった経緯があります。

2022年はその勢いの最中だったといえ、この101.035は917万円という状態にまで達していたといえます。

しかし今、そんな101.035は、大きく値下がり状態

現在水準は、なんと約676万円となってしまっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年11月
の安値
2024年9月
の安値
変動額 残価率
ランゲ&ゾーネ
ランゲ1
101.035
中古 1年
10ヶ月
¥9,178,930 ¥6,762,450 -2,416,480 73.67%

101.035は、2022年に900万円超えといった水準にまで達したわけですが、それから今にかけて約241万円もの下落。この1年10ヶ月の残価率は約73%といったところであります。

こういった乱高下ともいえる値動きは、1000万円近い相場のランゲ&ゾーネで起こることがあり、これまでもダトグラフの403.035が2022年9月⇒2023年12月で347万円の値下がりとなっていたことがあります。

今回の101.035の動きは、まさにダトグラフに近いわけで、同じような事例といえるかと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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