1987年に登場した16520以降が近代的なデイトナだといえます。
16520以降の世代交代は、2000年、2016年、2023年となっており、2000年と2023年には一斉モデルチェンジ(素材問わず世代交代)を受けています。
デイトナといえば、「入手困難」「定価を上回る相場」といった印象がありますが、そうなったのは1995年頃からだといえます。
ですから、2000年に登場した116520以降が、「デビューした時点から相場が定価を上回る状態」であります。
そして、それぞれの世代の“初値”は以下の通り。
116500LNからは人気色が白に変化した経緯がありますが、高い方となった白文字盤のデビュー年における新品実勢価格は190万円台でした。
今の感覚からすると、190万円台という水準は「意外と安かった」と思うところですが、当時は「すごく高い」と感じられ、多くの人がマラソンしてでも定価で買いたいと考えていたと思われます。
そんなデイトナの初値でありますが、昨年デビューした126500LNはどうだったのかというと、答えは580万円台。
116520が150万円台、116500LNが190万円台だったわけですから、「ガバっと高くなった」といえます。
さて、近頃といえば、「デビュー時の新品実勢価格超え」という現象が珍しくありません。
特に116500LNは、デビュー1年後という時期でもデビュー時水準を維持しており、デビュー時の水準を超えるまでの期間が短かったといえます。
しかしながら、今回の126500LNについては、デビュー時超えとはなっていない様子。
白文字盤の現在水準は488万円となっているのですが、これはデビュー時水準よりも95万円安という状態なのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年11月 の安値 |
2024年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 白文字盤 126500LN |
中古 | 0年 10ヶ月 |
¥5,830,000 | ¥4,880,000 | -950,000 | 83.70% |
デビュー翌年という今、126500LNは、落ち着くように下落したといえるわけですが、こういった値動きは、2015年頃まで当たり前でした。
そういった意味では、以前からのロレックス新作らしい値動きをしたといえます。
ただ、白文字盤の現在水準である488万円は、少し前の116500LN白文字盤(7月水準:465万円)とほぼ同じといえる状態。
筆者は、126500LNの480万円台という水準をひと目見た際、「116500LNが若干値上がりしたのか」と思ったのですが、よく見たら現行の126500LNだったため驚いた次第です。
9月現在の126500LN白文字盤水準は、116500LNの7月水準と23万円の差といったところ。そういった意味では、なんだか今の126500LN相場は、安く感じる部分があるといえます。