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この5年間あまり値動きしていない、カラトラバ96

なお、96は1930年代に登場してから1960年代頃まで生産されたモデルであり、文字盤の種類も多々存在。そのため、記事ではその時点で出ているオーソドックスな96水準を相場としています。

そして、そのようなオーソドックスなモデル同士の比較でも、96は2019年⇒2024年で若干の値下がりといった状態。

他のカラトラバが、2021年頃を境目に上昇していることを考えると、意外な相場だといえます。

「96」というモデルは、パテックフィリップを象徴するモデル。特に5196や3796相場が以前と比べて上昇した今、その元祖である「96」は、2019年水準よりも高くなっていても不思議ではありません。

ちなみに、96は2016年5月時点で約109万円といった水準でした。

2019年10月の202万円という水準は、「2016年水準に対して90万円以上の値上がり」といった状態。96は、2021年以前という時期に値動きしていたのです。

ですから、なぜ他のカラトラバが目立った上昇するようになった「2021年以降」という時期において、96が全く反応していないのか不思議だと感じます。

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●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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