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現在相場考察

80万円近い水準になった、サントスガルベW20098D6

2024年10月8日更新
カルティエのサントスガルベW20098D6について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年10月の安値と2024年10月の安値を比較し現在相場を考察。この2年0ヶ月での変動は¥71,225だった。

サントスガルベ W20098D6についての考察(2024年10月)

ここ数年、サントスガルベの値上がりが目立っていますが、その中で“最も先”に値動きししていたのが、ステンレスのXLモデル、W20098D6であります。

サントスガルベには、SM(レディース)やMM、LM(メンズ)といったサイズがありますが、XLはLMを上回るサイズのサントスガルベとして2005年に追加されたサイズです。

2020年頃までLMの自動巻は、長年25万円前後といった価格帯に位置していましたが、そういった時期に、このXLのW20098D6は、40万円前後といった水準でした。

そして、W20098D6は2021年から目立った値動きとなり、8月には約54万円に到達。2022年10月には約71万円となっていたのです。

ただ、2022年10月以降、W20098D6の値動きは停滞気味となり、2年近くにわたって「あまり相場変化がない」という状況が続いていました。

この間、LMサイズの自動巻やクォーツなど、他のサントスガルベの値動きが目立っていたわけですが、不思議とこのW20098D6は動いていなかったのです。

そんなW20098D6でありますが、現在久々に値動きしている様子があります。

現在水準は約79万円となっており、2年前に対して値上がり傾向。80万円に近い状態になっているといえます。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年10月
の安値
2024年10月
の安値
変動額 残価率
カルティエ
サントスガルベ
W20098D6
中古 2年
0ヶ月
¥719,455 ¥790,680 71,225 109.90%

W20098D6は、2年で約7万円といった動き。変動額は10万円未満、かつ残価率も110%未満ですから、地味な値動きといった印象になるかと思います。

さらに、このところ「値上がり額が数十万円」といったサントスガルベが珍しくありませんから、さらに『地味』という印象になるでしょう。

しかしながら、筆者としては、今回W20098D680万円近い水準になったということが重要だと感じているため、値動き自体の地味さはあるものの、インパクトが大きい変動だと思っています。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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