ここ数年、サントスガルベの値上がりが目立っていますが、その中で“最も先”に値動きししていたのが、ステンレスのXLモデル、W20098D6であります。
サントスガルベには、SM(レディース)やMM、LM(メンズ)といったサイズがありますが、XLはLMを上回るサイズのサントスガルベとして2005年に追加されたサイズです。
2020年頃までLMの自動巻は、長年25万円前後といった価格帯に位置していましたが、そういった時期に、このXLのW20098D6は、40万円前後といった水準でした。
そして、W20098D6は2021年から目立った値動きとなり、8月には約54万円に到達。2022年10月には約71万円となっていたのです。
ただ、2022年10月以降、W20098D6の値動きは停滞気味となり、2年近くにわたって「あまり相場変化がない」という状況が続いていました。
この間、LMサイズの自動巻やクォーツなど、他のサントスガルベの値動きが目立っていたわけですが、不思議とこのW20098D6は動いていなかったのです。
そんなW20098D6でありますが、現在久々に値動きしている様子があります。
現在水準は約79万円となっており、2年前に対して値上がり傾向。80万円に近い状態になっているといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年10月 の安値 |
2024年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
カルティエ
サントスガルベ W20098D6 |
中古 | 2年 0ヶ月 |
¥719,455 | ¥790,680 | 71,225 | 109.90% |
W20098D6は、2年で約7万円といった動き。変動額は10万円未満、かつ残価率も110%未満ですから、地味な値動きといった印象になるかと思います。
さらに、このところ「値上がり額が数十万円」といったサントスガルベが珍しくありませんから、さらに『地味』という印象になるでしょう。
しかしながら、筆者としては、今回W20098D6が80万円近い水準になったということが重要だと感じているため、値動き自体の地味さはあるものの、インパクトが大きい変動だと思っています。