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現在相場考察

LMサイズがXL相場に並んだ、サントスガルベW20055D6

2024年10月15日更新
カルティエのサントスガルベW20055D6について斉藤由貴生が執筆。本記事では2024年6月の安値と2024年10月の安値を比較し現在相場を考察。この0年4ヶ月での変動は¥68,200だった。

サントスガルベ W20055D6についての考察(2024年10月)

ここ最近、サントスガルベ、それもLMサイズの上昇が目立っていますが、今回お伝えするのは、その後期世代にあたるSSモデル、W20055D6であります。

これは、2021年頃まで「いつでも25万円程度で購入可能」といった様子が見られたのですが、相場が上昇した結果、今年6月時点で約69万円に達していたのです。

そして、そういった上昇はこの数カ月間でも起こっており、W20055D6は6月⇒10月の4ヶ月間でも高くなっている様子があります。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2024年6月
の安値
2024年10月
の安値
変動額 残価率
カルティエ
サントスガルベ
W20055D6
中古 0年
4ヶ月
¥699,600 ¥767,800 68,200 109.75%

6月時点で約69万円といった状態になっていたW20055D6ですが、現在水準はなんと約76万円

少し前まで「いつでも25万円程度で購入できる」と思っていたモデルが、70万円台に達したわけですから、驚きます。

ちなみに、筆者は知人である焼肉屋さんのマスターにこのW20055D6を勧め、実際に約24万円で購入。マスターの代わりにネットで注文したのですが、それが今や70万円台になっているわけですから、喜ばれている次第です。

なお、この世代のステンレスのLM自動巻には、インデックスがアプライド仕様になっている限定モデルがありますが、この数年、中古市場では「通常モデル」であるW20055D6のほうが出現が少なめ。相場も、現在こちらのほうが高値となっている傾向です。

不思議なことに、こういった値段になると、サントスガルベが以前よりも「魅力的」に感じられてしまい、筆者も自分用に購入しておけばよかったと思っています。

また、現在XLのW20098D6のボトム価格(ABランク以上)は77万円といった状態であるため、なんとこのLMはXLとほぼ同水準になっているのであります。

これまで、LMとXLとの間には数十万円単位の相場差がある、というのが当たり前でしたが、LMサイズがXL相場に並んだというのは驚きです。

XLはサイズが大きく、近代的なモデルである一方、文字盤はギョーシェではありません。そういった意味で、この後期LMのW20055D6は、「ギョーシェ文字盤」ということが評価されているのだと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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