ここ最近、サントスガルベ、それもLMサイズの上昇が目立っていますが、今回お伝えするのは、その後期世代にあたるSSモデル、W20055D6であります。
これは、2021年頃まで「いつでも25万円程度で購入可能」といった様子が見られたのですが、相場が上昇した結果、今年6月時点で約69万円に達していたのです。
そして、そういった上昇はこの数カ月間でも起こっており、W20055D6は6月⇒10月の4ヶ月間でも高くなっている様子があります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年6月 の安値 |
2024年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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カルティエ
サントスガルベ W20055D6 |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥699,600 | ¥767,800 | 68,200 | 109.75% |
6月時点で約69万円といった状態になっていたW20055D6ですが、現在水準はなんと約76万円。
少し前まで「いつでも25万円程度で購入できる」と思っていたモデルが、70万円台に達したわけですから、驚きます。
ちなみに、筆者は知人である焼肉屋さんのマスターにこのW20055D6を勧め、実際に約24万円で購入。マスターの代わりにネットで注文したのですが、それが今や70万円台になっているわけですから、喜ばれている次第です。
なお、この世代のステンレスのLM自動巻には、インデックスがアプライド仕様になっている限定モデルがありますが、この数年、中古市場では「通常モデル」であるW20055D6のほうが出現が少なめ。相場も、現在こちらのほうが高値となっている傾向です。
不思議なことに、こういった値段になると、サントスガルベが以前よりも「魅力的」に感じられてしまい、筆者も自分用に購入しておけばよかったと思っています。
また、現在XLのW20098D6のボトム価格(ABランク以上)は77万円といった状態であるため、なんとこのLMはXLとほぼ同水準になっているのであります。
これまで、LMとXLとの間には数十万円単位の相場差がある、というのが当たり前でしたが、LMサイズがXL相場に並んだというのは驚きです。
XLはサイズが大きく、近代的なモデルである一方、文字盤はギョーシェではありません。そういった意味で、この後期LMのW20055D6は、「ギョーシェ文字盤」ということが評価されているのだと思います。