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現在相場考察

オメガスピードマスターブロードアロー、白文字盤は30万円近くするが黒文字盤は20万円台前半

2016年12月12日更新
オメガのスピードマスター3551.50について斉藤由貴生が執筆。本記事では2010年3月の安値(ヤフオク)と2016年12月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この6年9ヶ月での変動は¥-17,400だった。

スピードマスター ブロードアロー 3551.50についての考察(2016年12月)

スピードマスターにはいくつかのモデルが存在しますが、その中で高級なライナップに位置するのがこのブロードアロームーンフェイズです。

ムーンフェイズは通常の手巻きムーブメントにムーンフェイズを追加し、ホワイトゴールドベゼルを装備するモデル。白文字盤とヨーロッパ限定の銀文字盤が存在するのですが、多く流通する白文字盤には青いブロードアロー針が装着されています。

そして、このブロードアローはフレデリックピゲベースの高級ムーブメント「オメガ3303」を搭載したモデルです。

どちらかと言うと見た目を重視したムーンフェイズに対して、中身を重視しているのがこのブロードアローなのですが、どちらも白文字盤の流通が多く、同じく青いブロードアロー針を装備していることから「似ているモデル」という印象が強い両者。

しかし、ブロードアローには黒文字盤も存在

そして、黒文字盤と白文字盤では相場が異なるという現象があるのです。

(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2010年3月
の安値(ヤフオク)
2016年12月
の安値(楽天)
変動額 残価率
オメガ
スピードマスター
ブロードアロー
3551.50
中古 6年
9ヶ月
¥260,400 ¥243,000 -17,400 93.32%

白文字盤だとムーンフェイズに似ているブロードアローですが、黒文字盤になると1stレプリカに似ている印象です。

このブロードアロー約26万円した2010年において1stレプリカのほうは10万円台前半

そして今では1stレプリカは10万円近い値上がり状態となり、この黒文字盤のブロードアローと似たような価格で売られています。

同じくブロードアローでも白文字盤のほうは2010年前後に20万円を切る相場。そして、今では30万円前後という相場のため、きちんと値上がり状態。

つまり、同じようなキャラクターの時計が値上がりするなか、唯一黒文字盤のブロードアローだけが値下がりしているのです。

最近、黒文字盤より白文字盤のほうが高い傾向があり、この時計に関してもまさしくその事例といった感じです。

フレデリックムーブメントといえば、このブロードアローもそうですが、基本的には“高級なモデル”に搭載される存在です。

そして、フレデリックピゲ搭載モデルは中古市場でも比較的高い存在となるのですが、その中で最も安いのがこのブロードアロー

最近、同じくフレデリックピゲ搭載のパシャ38mmクロノグラフが20万円台後半という相場に値下がり状態で、白文字盤のブロードアローとフレデリックピゲ搭載最安値を争っているようにも見えました。

しかし、実は黒文字盤のブロードアロー20万円台前半という相場。

よって、フレデリックピゲ搭載モデルを安く買えるという意味でも、2010年というオメガが全体的に高かった時期と比べて“値下がり状態”という意味でも、この黒文字盤のブロードアロー今買う腕時計としてオススメな1本です。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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