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現在相場考察

プレミアム状態から約22年の時を経て、ルミノールマリーナPAM00050

2024年10月24日更新
オフィチーネパネライのルミノールPAM00050について斉藤由貴生が執筆。本記事では2024年2月の安値と2024年10月の安値を比較し現在相場を考察。この0年8ヶ月での変動は¥66,880だった。

ルミノールマリーナ PAM00050についての考察(2024年10月)

パネライは、2002年から日本で大ブームとなった経緯がありますが、最初に人気モデルとなったのがこのPAM00050であります。

これは、40mmサイズのブレスレットモデル。パネライの基本形といえば、“44mm手巻き”といった内容でありますが、50番はロレックスに近い内容となっています。

そのためか、2000年代前半当時、人気モデルだったロレックスエクスプローラーの「次に狙うモデル」として受け入れられたようで、2002年初頭時点でこの50番は、新品実勢価格が定価を上回る状態になっていたのです。

ただ、その後パネライの人気モデルは「パネライらしさが全面に出た、44mm手巻き」に変化。

50番は大人気モデルから「ちょっとマニアックなモデル」といったキャラクターになっていたように感じます。

そんな50番でありますが、ここ数年の中古相場はどうなっていたかというと、長らく40万円台に位置するといった状態でした。

これは、2000年代前半当時の相場と大きく変わりない反面、リーマン・ショック後の中古相場ともそこまで変わらなかったため、「長期的には変わっていない」といえた部分がありました。

また、2002年当時、黒・白・青といったブレスレットモデルの中で、この50番は一番人気だったのですが、2016年頃の段階でその人気度は逆転。青が最も高く、最も安価なのがこの黒文字盤である50番となってしまっていたのです。

さらに、去年の12月時点で白文字盤の51番は50万円台後半といった中古相場に上昇。その際、51番は過去最高値といった状態なったのですが、こちらの50番はそうはならず。おいていかれた状態だったといえます。

しかし今、50番にも大きな変化が発生。現在水準はなんと約57万円に達しているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2024年2月
の安値
2024年10月
の安値
変動額 残価率
オフィチーネパネライ
ルミノールマリーナ
PAM00050
中古 0年
8ヶ月
¥503,800 ¥570,680 66,880 113.28%

白文字盤の51番が約57万円となってから約10ヶ月遅れで、この50番も追いついたといえます。

また、この約57万円という中古相場はPAM00050としても過去最高値といった状態。

日本で最初に「プレミアム価格状態のパネライ(現行モデルとして)」となったといえる50番が約22年の時を経て、中古相場が“過去最高値更新”となるのは感慨深い気持ちになります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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