パネライは、2002年から日本で大ブームとなった経緯がありますが、最初に人気モデルとなったのがこのPAM00050であります。
これは、40mmサイズのブレスレットモデル。パネライの基本形といえば、“44mm手巻き”といった内容でありますが、50番はロレックスに近い内容となっています。
そのためか、2000年代前半当時、人気モデルだったロレックスエクスプローラーの「次に狙うモデル」として受け入れられたようで、2002年初頭時点でこの50番は、新品実勢価格が定価を上回る状態になっていたのです。
ただ、その後パネライの人気モデルは「パネライらしさが全面に出た、44mm手巻き」に変化。
50番は大人気モデルから「ちょっとマニアックなモデル」といったキャラクターになっていたように感じます。
そんな50番でありますが、ここ数年の中古相場はどうなっていたかというと、長らく40万円台に位置するといった状態でした。
これは、2000年代前半当時の相場と大きく変わりない反面、リーマン・ショック後の中古相場ともそこまで変わらなかったため、「長期的には変わっていない」といえた部分がありました。
また、2002年当時、黒・白・青といったブレスレットモデルの中で、この50番は一番人気だったのですが、2016年頃の段階でその人気度は逆転。青が最も高く、最も安価なのがこの黒文字盤である50番となってしまっていたのです。
さらに、去年の12月時点で白文字盤の51番は50万円台後半といった中古相場に上昇。その際、51番は過去最高値といった状態なったのですが、こちらの50番はそうはならず。おいていかれた状態だったといえます。
しかし今、50番にも大きな変化が発生。現在水準はなんと約57万円に達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年2月 の安値 |
2024年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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オフィチーネパネライ
ルミノールマリーナ PAM00050 |
中古 | 0年 8ヶ月 |
¥503,800 | ¥570,680 | 66,880 | 113.28% |
白文字盤の51番が約57万円となってから約10ヶ月遅れで、この50番も追いついたといえます。
また、この約57万円という中古相場はPAM00050としても過去最高値といった状態。
日本で最初に「プレミアム価格状態のパネライ(現行モデルとして)」となったといえる50番が約22年の時を経て、中古相場が“過去最高値更新”となるのは感慨深い気持ちになります。