2015年前後という時期に、ロレックスは「エントリーモデル」のラインナップを一新しましたが、その際、エアキングがスポーツ系になり、オイスターパーペチュアル系は文字盤デザインが改められました。
5桁世代の際は、SSのエントリーがエアキング、コンビ以上がオイスターパーペチュアルとなっていたのですが、6桁世代からはオイスターパーペチュアルにもSSモデルが登場。また、エアキングにダイヤ文字盤やWGベゼルが用意されるなど、オイスターパーペチュアルとエアキングの棲み分けが分かりづらくなっていたといえます。
そういった状態を解消したのが、2015年前後といった時期だったわけですが、その際のリニューアルは大成功を収めたといえます。
スポーツ系になったエアキングが注目を集めたのは当然ですが、非・スポーツ系であるオイスターパーペチュアルにも“大人気モデル”が登場。
それが、114300のダークロジウム文字盤であります。
それまで、非・スポーツ系のロレックスでは、『大人気』や『プレミアム状態』といった印象のモデルがありませんでしたから、この114300ダークロジウム文字盤は、「初のエントリー系における大人気モデル」だといえます。
そんな偉大な114300ダークロジウム文字盤でありますが、2022年8月頃から約2年にわたって「相場が大きく変わらない」という状態が続いていました。
今年8月末時点でお伝えした記事でもそういった様子を確認することができますが、かつて114300の中で最も人気だったダークロジウム文字盤が、114300全体のボトム価格に位置していた状態ですらあったのです。
次の世代の「大人気モデル」である124300ターコイズブル文字盤が“圧倒的高値”となっているのに対し、こちらのダークロジウム文字盤は、真逆の状態だったといえます。
そんなダークロジウム文字盤ですが、10月の今、約2年ぶりに相場が変化している様子があります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年8月 の安値 |
2024年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
オイスターパーペチュアル ダークロジウム文字盤 114300 |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥999,800 | ¥1,152,600 | 152,800 | 115.28% |
長らく100万円前後だったダークロジウム文字盤は、現在なんと約115万円といった状態。
この2ヶ月で約15万円の上昇という変化をしたのですが、こういった値動きは久しぶりであります。
ちなみに、114300ダークロジウム文字盤のこれまで記事でお伝えした最高値は、2022年4月の約118万円。
現在水準は約115万円ですから、あと少しで過去最高値に匹敵するといった状態であります。