2005年にノーチラス初の本格コンプリケーションモデルとして登場した3712/1A-001。
あえて“本格”としたのは、1998年登場の3710/1A-001に独自機構のパワーリザーブインジケーターが備わっているからですが、そちらは3針モデルともいえるので、「いかにもコンプリケーション」といったモデルの最初が、この3712/1A-001となります。
そして、3712/1A-001はデビュー翌年の2006年に5712/1A-001にモデルチェンジ。
見た目がそっくりな両者ですが、実は3712/1A-001には「2ピース構造」といった要素が存在。ラインナップ期間も1年と短いため、長年「レアノーチラス」として高い価格帯となっていた存在であります。
前回、この3712/1A-001をお伝えしたのは2023年1月ですが、その時点でも約2696万円といった水準。当時5712/1A-001が1300万円前後だったことを考えると、同じ見た目でも3712/1A-001は、2倍といった差を5712につけていたのです。
さて、そんな3712/1A-001でありますが、現在水準はどうなっているかというと約1926万円といった状態であります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年1月 の安値 |
2024年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ノーチラス 3712/1A-001 |
中古 | 1年 10ヶ月 |
¥26,965,400 | ¥19,261,000 | -7,704,400 | 71.43% |
この1年10ヶ月で3712/1A-001は770万円もの値下がりとなっているのですが、最も驚くのは2000万円を割ってしまったという点だと思います。
3712/1A-001は、5711等が1000万円超えとなる前の段階から、「1000万円以上」という価格帯に位置していたのですが、2021年9月には2000万円以上という水準に達していました。
そして、それから長らく2000万円以上という状態をキープしていたため、現在の2000万円切りという状態はインパクトが大きい動きだといえるのです。