ジェラルドジェンタデザインの名作、ブルガリブルガリ。
そのブルガリブルガリの基本デザインを残しているのがこの33mmだと思います。
このモデルは90年代後半のモデルで、自動巻とクオーツがラインナップ。
また、それぞれに革ベルト仕様とブレスレット仕様があり、多く普及しているのはブレスレット仕様です。
しかし、革ベルトのブルガリブルガリは一見不人気にも思えますが、実は2012年と比べて値上がりしている時計なのです。
実際、ジェンタ氏がデザインした1970年代のブルガリブルガリは革ベルト(このモデルと見た目が近い)だったので、近年革ベルト仕様が見直されているのかもしれません。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年4月 の安値(ヤフオク) |
2016年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブルガリ
ブルガリブルガリ 革ベルト 白文字盤 BB33SLAUTO |
中古 | 4年 8ヶ月 |
¥54,000 | ¥87,600 | 33,600 | 162.22% |
このブルガリブルガリ、シンプルな3針モデルには黒文字盤と白文字盤がラインナップされているのですが、人気なのは白文字盤。
この33mmのブルガリブルガリには見た目がそっくりでも、
という特別な仕様のプラチナモデルが存在。
そのプラチナモデルがこれと同じく白文字盤を採用していたことから、一時期は「白文字盤=プラチナ専用」と勘違いされ、ステンレスの白文字盤にも「希少モデル」という印象を与えました。しかも、プラチナモデルは革ベルトモデルしか存在しないため、白文字盤+革ベルトという見た目だとより一層プラチナモデル感がするのです。確かに、この白文字盤+黒の革ベルトという配色はとてもかっこいいと思います。
なお、ブルガリの場合、文字盤の色を交換することは不可能です。
オメガやロレックスの場合、同一モデルであれば黒文字盤から白文字盤に交換することができるのですが、ブルガリはそういうサービスは行っていないとのこと。
筆者は以前、黒文字盤のブルガリブルガリをデパート店舗の正規店へ持っていき、文字盤交換ができるか否かを訪ねたところ、知識のない店員さんに「白文字盤はプラチナ限定ですので無理です」と強く言われてびっくりしたことがあります。
確かに、ブルガリの場合カレンダーディスクも白文字盤なら“白”、黒文字盤なら“黒”と色分けされているため、カレンダーディスクの色が統一されているロレックスなどと比べると文字盤交換には手間がかかりそうです。
よって、文字盤交換ができないブルガリの場合、流通量が少ない文字盤が本当の意味で希少となります。
そして、このブルガリブルガリの場合、黒文字盤と比べて圧倒的に白文字盤が少ないため、このモデルに人気が集中し高値になるのも理解できるのです。
近年ブルガリは不人気で、金無垢を除くとどのモデルも値下がり傾向な印象がありましたが、実はステンレス+革ベルトというあまり人気が無さそうなモデルでも値上がりしているものが存在しているのです。