デイトナの革ベルトモデルは、エルプリ世代で初登場しましたが、現在ではラバーベルトモデルがその後継を担っているといえます。
革ベルトモデルは、ブレスレットと異なる要素が与えられているという点が特徴的で、エルプリ世代では、現在の最新モデルと同じ形状のタキメーターが既に採用されていました。
また、現行モデルでもK18のブレスレットには非・セラミックベゼルが与えられているのに対し、革ベルトのK18モデルにはセラミックベゼルが採用。ひと目で違いが分かる仕様となっています。
そんな革ベルトのデイトナでありますが、2000年登場の世代では、ブレスレットとの差があまりないのです。
例えば、今回取り上げる116519の黒文字盤は、ひと目見ただけでは、116520を革ベルトにしたというようにも感じられるほど。というのも、116519には、116520の黒文字盤とまったく同じといえる黒文字盤が与えられているからです。
そんな116519でありますが、近頃の相場はどうなっているかというと、答えはなんと約385万円といった状態。
前回、この116519黒文字盤を記事で取り上げたのは2021年2月でありますが、その時点と比べると約93万円の値上がりとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年2月 の安値 |
2024年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 116519 黒文字盤 |
中古 | 3年 9ヶ月 |
¥2,920,000 | ¥3,853,000 | 933,000 | 131.95% |
116519の現在相場を見て、最も驚くのは、16519に近い状態となっている点です。
16519は、1997年にデイトナ初のWGモデルとして登場したのですが、2000年にこの116519にバトンタッチしたため、生産期間が短いという特徴があります。
また、16519には、16520とは異なるデザインの文字盤が採用されており、白文字盤にはアラビア数字インデックスが採用。16520等のブレスレットモデルとは違うということがすぐに分かります。
そういったことから、16519は2019年頃から目立った高値となっており、他の同世代デイトナよりも「明らかに高い相場」となっていました。
しかしながら、近頃16519は以前ほどの勢いがない状態。それに対して116519の評価は高くなっているといえます。
その結果、116519の黒文字盤と16519との差は、現在15万円程度となっているのです。