日本においてパネライは2002年から大ヒットとなったわけですが、最初に注目されたモデルが40mmサイズのブレスレットモデルであります。
当時のパネライは、40mmと44mmの2サイズが基本でしたが、40mmブレスレットはロレックスに近いキャラクターだったため、最も先に注目されたのです。
また、当時の人気文字盤といえば「黒」だったため、黒文字盤の50番は最も憧れのパネライといった存在感で、定価を上回る新品実勢価格となっていました。
さて、そんな2002年において、50番の上位モデルといった感じでデビューしたのが、このPAM00126であります。
これは、40mmブレスレットのパワーリーザブインジケーター付きモデルでありますが、50番の雰囲気をそのままに、パワーリザーブインジケーターをパネライの独自位置に配置して、スモールセコンド部分を銀色にしたという見た目が魅力的でした。
2002年当時は、50番が入手困難だったわけですが、この126番はその“さらに上”といった感覚で、当時の時計ファンにとって最も憧れの1本といったキャラクターだったといえます。
そんな126番でありますが、2016年以降の中古相場は元気がない様子が続いており、2020年時点では「2011年水準よりも安価」となっていたほどでした。
この世代のパネライは、50番がそうであったように、「2016年に下落して、そのまま上昇することなく長らく相場が変わらない」という傾向がありましたが、この126番については2011年水準を下回っていたわけです。
そんな126番ですが、今、久々に上昇傾向となっている様子。
前回、このPAM00126を取り上げた2020年10月時点では約47万円だったのが、現在では約69万円となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年10月 の安値 |
2024年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オフィチーネパネライ
ルミノールパワーリザーブ PAM00126 |
中古 | 4年 1ヶ月 |
¥473,000 | ¥699,900 | 226,900 | 147.97% |
なお、この126番は2011年7月において約49万円となっていたわけですが、2018年6月時点では約53万円に上昇していました。
2011年水準と2018年水準を比較すると「値上がりして当たり前」と思われるでしょうが、その後126番は下落した結果、2020年に2011年水準よりも安価となっていたわけです。
ですから、126番は長らく元気がない様子が続いていたといえるのですが、それが今、一気に上昇している状態。
近頃、50番といったこの世代のパネライが目立って上昇している様子がありますが、この126番もその流れに乗っているといえます。