腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

久々に上昇傾向となっている様子、ルミノールパワーリザーブPAM00126

2024年11月29日更新
オフィチーネパネライのルミノールPAM00126について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年10月の安値と2024年11月の安値を比較し現在相場を考察。この4年1ヶ月での変動は22万6900円の値上がりだった。

ルミノールパワーリザーブ PAM00126についての考察(2024年11月)

日本においてパネライは2002年から大ヒットとなったわけですが、最初に注目されたモデルが40mmサイズのブレスレットモデルであります。

当時のパネライは、40mmと44mmの2サイズが基本でしたが、40mmブレスレットはロレックスに近いキャラクターだったため、最も先に注目されたのです。

また、当時の人気文字盤といえば「黒」だったため、黒文字盤の50番は最も憧れのパネライといった存在感で、定価を上回る新品実勢価格となっていました。

さて、そんな2002年において、50番の上位モデルといった感じでデビューしたのが、このPAM00126であります。

これは、40mmブレスレットのパワーリーザブインジケーター付きモデルでありますが、50番の雰囲気をそのままに、パワーリザーブインジケーターをパネライの独自位置に配置して、スモールセコンド部分を銀色にしたという見た目が魅力的でした。

2002年当時は、50番が入手困難だったわけですが、この126番はその“さらに上”といった感覚で、当時の時計ファンにとって最も憧れの1本といったキャラクターだったといえます。

そんな126番でありますが、2016年以降の中古相場は元気がない様子が続いており、2020年時点では「2011年水準よりも安価」となっていたほどでした。

この世代のパネライは、50番がそうであったように、「2016年に下落して、そのまま上昇することなく長らく相場が変わらない」という傾向がありましたが、この126番については2011年水準を下回っていたわけです。

そんな126番ですが、今、久々に上昇傾向となっている様子。

前回、このPAM00126を取り上げた2020年10月時点では約47万円だったのが、現在では約69万円となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
パネライ ルミノール パワーリザーブ E番 ブラック文字盤 PAM00126 新品仕上げ済

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年10月
の安値
2024年11月
の安値
変動額 残価率
オフィチーネパネライ
ルミノールパワーリザーブ
PAM00126
中古 4年
1ヶ月
¥473,000 ¥699,900 226,900 147.97%

なお、この126番は2011年7月において約49万円となっていたわけですが、2018年6月時点では約53万円に上昇していました。

2011年水準と2018年水準を比較すると「値上がりして当たり前」と思われるでしょうが、その後126番は下落した結果、2020年に2011年水準よりも安価となっていたわけです。

ですから、126番は長らく元気がない様子が続いていたといえるのですが、それが今、一気に上昇している状態。

近頃、50番といったこの世代のパネライが目立って上昇している様子がありますが、この126番もその流れに乗っているといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。