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現在相場考察

2ヶ月という短期間で10万円以上の上昇、サントスガルベW20098D6

2024年12月2日更新
カルティエのサントスガルベW20098D6について斉藤由貴生が執筆。本記事では2024年10月の安値と2024年12月の安値を比較し現在相場を考察。この2ヶ月での変動は12万3060円の値上がりだった。

サントスガルベ W20098D6についての考察(2024年12月)

このところ「勢い」がすごいといえるサントスガルベですが、今年主に目立った上昇をしたのはLMサイズだったといえます。

LMサイズのサントスガルベは、1980年代から存在するメンズサイズなのですが、2005年により大きなXLサイズが登場。

2021年春頃までの相場は、LMが25万円前後、XLが40万円程度といった状態でした。

それが今年、LMサイズが大きく上昇。SSモデルのW20055D6は現在約76万円に達しているのです。(ABランク以上の参考値)

では、XLサイズはどうかというと、今年10月時点で約79万円といった状態。過去相場を考慮すると「伸びた」ともいえる反面、LMサイズに追いつかれつつあったともいえました。

そんなXLのサントスガルベW20098D6でありますが、現在水準はどうなっているかとなんと約88万円といった状態。(ABランク以上のボトム価格)

W20098D6は、この2ヶ月という短期間で10万円以上の上昇となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2024年10月
の安値
2024年12月
の安値
変動額 残価率
カルティエ
サントスガルベ
W20098D6
中古 0年
2ヶ月
¥760,680 ¥883,740 123,060 116.18%

W20098D6がこういった「短期間で10万円以上」といった派手な変動をするのは久々のように感じますが、こういった動きをしたのはLMサイズの上昇に反応したのだと思います。

とはいうものの、LMのサントスガルベは今年6月時点で70万円以上となっていたため、少なくとも4ヶ月間、XLとLMが同じような価格帯となっていた側面があります。

そういったことを考慮すると、なぜ「今」においてXLのステンレスモデルであるW20098D6が急上昇したのかが興味深く、なおかつ、こういった変動をしたことが「すごい!」と筆者は感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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