ノーチラスは、『白文字盤よりも青文字盤のほうが高い』というのが常でしたが、2020年12月から、“白文字盤のほうが高値”という現象が起こるようになった経緯があります。
「青文字盤水準を上回る」といっても、デイトナの「黒文字盤/白文字盤」のように“高い文字盤色が固定される”というわけではなく、白文字盤のほうが高い時期があるといったところ。
つまり、一定期間において白文字盤のほうが高値となっていても、その後は再び青文字盤のほうが高くなる場合があるのです。
ただ、このところは「白文字盤のほうが高値」となっている様子を見ることがありませんでした。
白文字盤、すなわち5711/1A-011は、2022年に下落してから、基本的に1600万円以上となっていなかったのですが、一方の青文字盤(5711/1A-010等)は1600万円台といったケースが多かったのです。
そんな5711/1A-011でありますが、現在水準はどうなっているかというと、なんと1650万円といった状態。
これは、2022年に値下がりして以降の相場としては、最も高値といえる水準だといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年10月 の安値 |
2024年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
ノーチラス 5711/1A-011 |
中古 | 1年 2ヶ月 |
¥14,700,000 | ¥16,500,000 | 1,800,000 | 112.24% |
現在、白文字盤が1600万円台になっている一方で、青文字盤については安価な状態が一部見られます。
特に5711/1A-001については、現在ボトム価格が1430万円となっており、この5711/1A-011よりも200万円以上安価といった状態。ただ、同じ青文字盤でも5711/1A-010のほうは1624万円がボトム価格となっています。
とはいえ、それを基準としても白文字盤、すなわちこの5711/1A-011のほうが高値であるため、現在5711では「白文字盤のほうが高値」という状態となっているのです。