筆者が個人的に好きなヴァシュロンコンスタンタンは、2000年前後といった時期に登場した限定モデルの数々なのですが、具体的には「ノスタルジー」、「カレヒストリーク」、「サルタレーロ」の3つが好きであります。
今回取り上げるのはカレヒストリークでありますが、これはWGとRGが各600本の限定で登場したモデル。
特徴的な角形ケースに手巻きムーブメントを搭載しており、ケースバックは裏スケ仕様となっています。
この雰囲気が、この世代の“限定ヴァシュロン”らしさ全開で、他の腕時計では見られない見た目がとても良いと思います。
ただ、そういった魅力を持っていても、長らく相場は80万円ぐらいといった状態から変わりませんでした。
ちなみに、カレヒストリークは、不思議とWGのほうが中古相場に出る傾向があり、今回取り上げるRGは、なかなか見かけないモデルであります。
そんなRGの91030/000Rでありますが、前回取り上げた2023年5月時点では148万円といった状態になっていました。
RGはレアということもあって、WG相場よりも高めなのですが、2023年の140万円台という水準は、過去相場をからすると「随分高くなった」といえたかと思います。
そんな91030/000Rでありますが、現在水準はどうなっているかというと、更に高値といった状態。
なんと178万円に達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年5月 の安値 |
2024年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ヴァシュロンコンスタンタン
カレヒストリーク 91030/000R |
中古 | 1年 7ヶ月 |
¥1,480,000 | ¥1,780,000 | 300,000 | 120.27% |
カレヒストリークは、2000年代前半頃まで60万円程度といった相場でしたが、2016年時点では80万円程度となっていました。
上昇していたとはいえ、2000年代前半⇒2010年代中盤で“60万円台⇒80万円台”といった変化でしたから、そこまで大きな変動をするようなモデルではなかったのです。
しかしながら、この数年において、カレヒストリークへの評価は一気に高まっている様子。
現在、このRGは178万円となっているわけですが、WGは180万円台で販売されています。
最後に、これまでに記事でお伝えしてきた91030/000Rの価格を掲載しますが、2020年代になってから、このモデルが伸びたかがお分かりいただけるかと思います。