このところ、旧世代カルティエの中古相場がよく動くといった傾向がありますが、最初に値動きしたのは2021年だったといえます。
その際動いたのはパシャCだったのですが、長らく10万円台中盤だったのが20万円超えとなっていました。
そして、その後は値動きするモデルが増加。年々、様々なモデルが動くようになり、ついに2023年にはロードスターでもはっきりとした上昇が起こったのです。
ロードスターは、2002年に投入されたシリーズで、当初は「男性のためのカルティエ」といったキャラクターでした。
特徴は、ストラップをワンタッチで付け替えられるという点で、革ベルトなどが、付属品としてついてきたのです。
そんなロードスターですが、その後は女性向け商品が多々展開されて、シリーズ廃止になった経緯があります。
そのため、2010年代中盤時点では「そんなに古くもなく、現行モデルでもない」ということからなのか、相場が安価な状態となっており、SSモデルは全体的に20万円台前半といった様子だったのです。
そして、その後もロードスターの相場は大きく変わることがなかったのですが、2023年になると全体的に上昇。その際、30万円超えとなったのでした。
そんなロードスターでありますが、今回取り上げるのは銀文字盤のW62000V3というモデル。
これを前回取り上げたのは2016年3月と、だいぶ前なのですが、その時点で24万円となっていました。
そんなW62000V3でりますが、現在水準はどうなっているかと、約38万円。
SSロードスターは、ついに30万円台後半といえる状態に達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年3月 の安値 |
2024年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
カルティエ
ロードスター W62000V3 |
中古 | 8年 9ヶ月 |
¥240,000 | ¥384,000 | 144,000 | 160.00% |
24万円⇒約38万円という値動きは、ロレックスエクスプローラーの14270(114270)におけるリーマン・ショック前からアベノミクス後の変化と同じだといえます。
14270はリーマン・ショック後に約22万円といった状態になっていたのですが、それがアベノミクス後の2016年頃に約38万円に上昇していたのです。
期間は違うものの、ロードスターのW62000V3が、かつてのエクスプローラーに匹敵する動きを果たしたのは「驚き」だといえるわけで、近ごろのカルティエがすごく値動きするようになった象徴的な出来事といえるように感じます。