腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

黒文字盤との差が縮まった、ミルガウス116400白文字盤

2024年12月8日更新
ロレックスのミルガウス116400について斉藤由貴生が執筆。本記事では2024年4月の安値と2024年12月の安値を比較し現在相場を考察。この8ヶ月での変動は11万円の値下がりだった。

ミルガウス 116400 白文字盤についての考察(2024年12月)

このところミルガウスでは、116400GVが上昇する動きがありますが、その反面、116400については値下がりしている様子があります。

特に白文字盤については、目立った変化がある状態。

値動き自体は、この8ヶ月間で約11万円の下落と、そこまで“派手”ではありませんが、黒文字盤との差が縮まっているという点が興味深い点であります。

116400の白文字盤は、2007年のミルガウス復活時から長らく「最も安価なミルガウス」という相場となっていたのですが、2020年から様子が一変。

2020年時点で「黒文字盤よりも高値」という状態になり、2021年には、なんと116400GVのZブルー文字盤水準を抜かしてしまったのです。

Zブルー文字盤といえば、6桁世代のミルガウスで唯一“後に追加された(2014年)”存在。デビューから「最も高値(6桁世代において)」という立ち位置となってしました。

白文字盤は、そのZブルーを抜かしてしまったわけですから、「快挙」ともいえる動きをしたといえたのです。

しかし今、そんな白文字盤は、116400GV黒文字盤よりも安価といった状態。

また、116400の黒文字盤よりはかろうじて高いものの、その差は5万円程度となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
ロレックス ミルガウス 116400 ホワイト G番 中古 メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2024年4月
の安値
2024年12月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
ミルガウス
116400
白文字盤
中古 0年
8ヶ月
¥1,360,000 ¥1,250,000 -110,000 91.91%

なお、これまで116400白文字盤が最も高値となっていたのは2022年2月。その際のボトム価格は、なんと約217万円でした。

ちなみに、同じ頃116400黒文字盤は約150万円だったため、2022年春時点で『白対黒』の差は、70万円近い状態だったといえるのです。

それに対して、2024年12月現在の『白対黒』の差はわずか5万円となっているため、2022年と比べると「だいぶ差がなくなった」といえます。

現在、6桁世代のミルガウスは、116400GVのZブルーが約171万円、黒が約136万円。116400の白が125万円、黒が約120万円という序列。

こういった様子を見ると、なぜ白文字盤は「2020年から2022年頃にかけて急激に評価が高まり、それから現在にかけて、そういった評価が失われた状態になったのか」という点が気になるところだと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。