このところミルガウスでは、116400GVが上昇する動きがありますが、その反面、116400については値下がりしている様子があります。
特に白文字盤については、目立った変化がある状態。
値動き自体は、この8ヶ月間で約11万円の下落と、そこまで“派手”ではありませんが、黒文字盤との差が縮まっているという点が興味深い点であります。
116400の白文字盤は、2007年のミルガウス復活時から長らく「最も安価なミルガウス」という相場となっていたのですが、2020年から様子が一変。
2020年時点で「黒文字盤よりも高値」という状態になり、2021年には、なんと116400GVのZブルー文字盤水準を抜かしてしまったのです。
Zブルー文字盤といえば、6桁世代のミルガウスで唯一“後に追加された(2014年)”存在。デビューから「最も高値(6桁世代において)」という立ち位置となってしました。
白文字盤は、そのZブルーを抜かしてしまったわけですから、「快挙」ともいえる動きをしたといえたのです。
しかし今、そんな白文字盤は、116400GV黒文字盤よりも安価といった状態。
また、116400の黒文字盤よりはかろうじて高いものの、その差は5万円程度となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年4月 の安値 |
2024年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ミルガウス 116400 白文字盤 |
中古 | 0年 8ヶ月 |
¥1,360,000 | ¥1,250,000 | -110,000 | 91.91% |
なお、これまで116400白文字盤が最も高値となっていたのは2022年2月。その際のボトム価格は、なんと約217万円でした。
ちなみに、同じ頃116400黒文字盤は約150万円だったため、2022年春時点で『白対黒』の差は、70万円近い状態だったといえるのです。
それに対して、2024年12月現在の『白対黒』の差はわずか5万円となっているため、2022年と比べると「だいぶ差がなくなった」といえます。
現在、6桁世代のミルガウスは、116400GVのZブルーが約171万円、黒が約136万円。116400の白が125万円、黒が約120万円という序列。
こういった様子を見ると、なぜ白文字盤は「2020年から2022年頃にかけて急激に評価が高まり、それから現在にかけて、そういった評価が失われた状態になったのか」という点が気になるところだと思います。