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現在相場考察

青赤ベゼルよりも高値、GMTマスター2 16710黒赤ベゼル

2024年12月9日更新
ロレックスのGMTマスター216710について斉藤由貴生が執筆。本記事では2023年11月の安値と2024年12月の安値を比較し現在相場を考察。この1年1ヶ月での変動は21万8500円の値上がりだった。

GMTマスター2 16710 黒赤ベゼルについての考察(2024年12月)

16710を前回お伝えしたのは、去年の11月。約1年前となってしまったのですが、その時点で「伸びている」状態でした。

記事では、通称「コーク」と呼ばれる黒赤ベゼルを追っているのですが、2023年11月水準は158万円に達していました。

これは、2022年2月頃といった時期、つまり多くのロレックスが過去最高値となっていた頃よりも高値だったのです。

そんな16710でありますが、現在水準はどうなっているかというと、その答えはなんと約179万円(ABランク以上のボトム価格)。

16710の黒赤ベゼルは、2023年⇒2024年でも順調に上昇している様子となっているのです。

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2023年11月
の安値
2024年12月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター2
16710
黒赤ベゼル
中古 1年
1ヶ月
¥1,580,000 ¥1,798,500 218,500 113.83%

この1年で16710黒赤は、約21万円の上昇となったのですが、こういった値動き以外にも「特筆すべき点」があります。

それは、黒赤ベゼルが『青赤ベゼルよりも高値』となっているということであります。

2007年に16710は生産終了となったわけですが、その頃から今にかけて「青赤ベゼルは最も高値」という立ち位置でした。

しかし現在では、黒赤のほうが高値。「青赤が最も高い」という常識が約17年ぶりに覆されたといえる状態になっているのです。

現在、16710の相場は、黒赤が約179万円、赤青が173万円、黒が約166万円。(いずれもABランク以上のボトム価格)

去年時点でも16710は伸びが確認できたわけですが、その際は「黒赤が青赤がよりも高値」といった様子は見られませんでした。

それが、今年になると「黒赤のほうが高値」となっているわけですから、この1年で大きな異変がおきたといえます。

黒赤ベゼルは、6桁以降のセラミックベゼルで唯一復活していない配色(SSにおいて)であるため、「ないものねだり」という点で評価されたのかもしれません。

また、青赤が復活してから時間が経過し、以前ほど「青赤」へのレア感が減ったということも考えられますが、もしそうであるならば、現行の青赤の評価についても、今後どうなるか気になるところだと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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