16710を前回お伝えしたのは、去年の11月。約1年前となってしまったのですが、その時点で「伸びている」状態でした。
記事では、通称「コーク」と呼ばれる黒赤ベゼルを追っているのですが、2023年11月水準は158万円に達していました。
これは、2022年2月頃といった時期、つまり多くのロレックスが過去最高値となっていた頃よりも高値だったのです。
そんな16710でありますが、現在水準はどうなっているかというと、その答えはなんと約179万円(ABランク以上のボトム価格)。
16710の黒赤ベゼルは、2023年⇒2024年でも順調に上昇している様子となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年11月 の安値 |
2024年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
GMTマスター2 16710 黒赤ベゼル |
中古 | 1年 1ヶ月 |
¥1,580,000 | ¥1,798,500 | 218,500 | 113.83% |
この1年で16710黒赤は、約21万円の上昇となったのですが、こういった値動き以外にも「特筆すべき点」があります。
それは、黒赤ベゼルが『青赤ベゼルよりも高値』となっているということであります。
2007年に16710は生産終了となったわけですが、その頃から今にかけて「青赤ベゼルは最も高値」という立ち位置でした。
しかし現在では、黒赤のほうが高値。「青赤が最も高い」という常識が約17年ぶりに覆されたといえる状態になっているのです。
現在、16710の相場は、黒赤が約179万円、赤青が173万円、黒が約166万円。(いずれもABランク以上のボトム価格)
去年時点でも16710は伸びが確認できたわけですが、その際は「黒赤が青赤がよりも高値」といった様子は見られませんでした。
それが、今年になると「黒赤のほうが高値」となっているわけですから、この1年で大きな異変がおきたといえます。
黒赤ベゼルは、6桁以降のセラミックベゼルで唯一復活していない配色(SSにおいて)であるため、「ないものねだり」という点で評価されたのかもしれません。
また、青赤が復活してから時間が経過し、以前ほど「青赤」へのレア感が減ったということも考えられますが、もしそうであるならば、現行の青赤の評価についても、今後どうなるか気になるところだと思います。