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現在相場考察

40万円台という価格帯に戻った、カサブランカ6850白文字盤

2024年12月19日更新
フランクミュラーのカサブランカについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年12月の安値と2024年12月の安値を比較し現在相場を考察。この2年0ヶ月での変動は7万1673円の値上がりだった。

カサブランカ 6850 白文字盤 ブレスレットについての考察(2024年12月)

2002年頃からパネライとともに「大ヒット」となったのがフランクミュラーですが、その最もオーソドックスモデルともいえるカサブランカは、2001年頃の新品実勢価格が50万円台(ブレスレットモデル)といった水準。当時のロレックスSSスポーツ系よりも明らかに高い価格帯に位置していたのです。

カサブランカには、様々なラインナップがあるのですが、人気がある要素としては「男性用」「ブレスレット」といったところ。男性用サイズとしては、2852、5850、6850あたりを見ると相場がわかるといえます。

また、文字盤色は、白、黒、サーモンピンクなどが展開されており、最も高値なのが白文字盤といった傾向があります。

ですからカサブランカで最も高値な組み合わせは「白文字盤の6580(ブレスレット)」となるわけです。

さて、2010年代中盤において、カサブランカの相場は5850ブレスレットモデルが30万円台後半といった状態でした。

かつてのカサブランカの新品実勢価格を考慮すると、30万円台後半といった状態でも「安い」と感じたのですが、その時期でも、6850となるとさすがに40万円以上といった価格帯に位置していました。

そんなカサブランカでありますが、その後はブレスレットモデルでも30万円を切る個体が出現するようになります。

当初そういった価格となっていたのは、2852のサーモンピンクだったのですが、徐々に5850といったより大きなサイズでも30万円未満の個体が出てくるようになっていきました。

そして2020年になると、ついにカサブランカで最も高値といえる組み合わせの「白文字盤の6850」でも30万円を切る事態が発生。

もちろん、ブレスレットモデルであったのですが、2020年3月において約29万円で購入可能となっていたのです。

そんな白文字盤の6850サイズでありますが、2022年になると約34万円に回復。

2010年代の40万円台には達しなかったものの、30万円未満という事態は回避できたといえます。

そして今、なんと白文字盤の6850サイズは、約41万円にまで上昇。

2010年代中盤までに見られた40万円台という価格帯に戻ったのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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フランクミュラー トノウカーベックス カサブランカ 6850CASA ホワイト ブレスレットタイプ ギャラ付 メンズ 自動巻 時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年12月
の安値
2024年12月
の安値
変動額 残価率
フランクミュラー
カサブランカ
6850
白文字盤
ブレスレット
中古 2年
0ヶ月
¥340,827 ¥412,500 71,673 121.03%

6850サイズの白文字盤は、2016年12月において約49万円という水準でしたが、その後は下落し、2020年には30万円を割るといった状態になっていました。

6850の白文字盤は数年にわたって40万円未満となっていたといえるため、現在の様子は少なくとも約6年ぶりに40万円台回復といえる状態だといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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