2002年頃からパネライとともに「大ヒット」となったのがフランクミュラーですが、その最もオーソドックスモデルともいえるカサブランカは、2001年頃の新品実勢価格が50万円台(ブレスレットモデル)といった水準。当時のロレックスSSスポーツ系よりも明らかに高い価格帯に位置していたのです。
カサブランカには、様々なラインナップがあるのですが、人気がある要素としては「男性用」「ブレスレット」といったところ。男性用サイズとしては、2852、5850、6850あたりを見ると相場がわかるといえます。
また、文字盤色は、白、黒、サーモンピンクなどが展開されており、最も高値なのが白文字盤といった傾向があります。
ですからカサブランカで最も高値な組み合わせは「白文字盤の6580(ブレスレット)」となるわけです。
さて、2010年代中盤において、カサブランカの相場は5850ブレスレットモデルが30万円台後半といった状態でした。
かつてのカサブランカの新品実勢価格を考慮すると、30万円台後半といった状態でも「安い」と感じたのですが、その時期でも、6850となるとさすがに40万円以上といった価格帯に位置していました。
そんなカサブランカでありますが、その後はブレスレットモデルでも30万円を切る個体が出現するようになります。
当初そういった価格となっていたのは、2852のサーモンピンクだったのですが、徐々に5850といったより大きなサイズでも30万円未満の個体が出てくるようになっていきました。
そして2020年になると、ついにカサブランカで最も高値といえる組み合わせの「白文字盤の6850」でも30万円を切る事態が発生。
もちろん、ブレスレットモデルであったのですが、2020年3月において約29万円で購入可能となっていたのです。
そんな白文字盤の6850サイズでありますが、2022年になると約34万円に回復。
2010年代の40万円台には達しなかったものの、30万円未満という事態は回避できたといえます。
そして今、なんと白文字盤の6850サイズは、約41万円にまで上昇。
2010年代中盤までに見られた40万円台という価格帯に戻ったのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年12月 の安値 |
2024年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
フランクミュラー
カサブランカ 6850 白文字盤 ブレスレット |
中古 | 2年 0ヶ月 |
¥340,827 | ¥412,500 | 71,673 | 121.03% |
6850サイズの白文字盤は、2016年12月において約49万円という水準でしたが、その後は下落し、2020年には30万円を割るといった状態になっていました。
6850の白文字盤は数年にわたって40万円未満となっていたといえるため、現在の様子は少なくとも約6年ぶりに40万円台回復といえる状態だといえます。