ポロは、1979年に登場したピアジェのラグスポでありますが、基本的にはK18モデルのみといった展開でした。
というのも、かつてのピアジェがステンレスのモデルは作らないという方針があったからで、そういった方針ゆえに、ポロはいわゆる“70年代登場組”のラグスポとしては最もラグジュアリーな立ち位置だったといえます。
その後、ポロは何度かモデルチェンジをするのですが、2001年に投入された3世代目と思われるモデルは、歴代ポロの中でも初代の雰囲気を最も踏襲したモデルだといえます。
ちなみに、2001年にポロとともにアップストリームが登場したのですが、そちらはポアジェ初のステンレスモデル。
パテックフィリップで例えるならば、ポロがノーチラス、アップストリームはアクアノートといった役割だったといえます。
ただ、ピアジェはステンレスの展開を解禁した結果、その後様々なモデルにSSを設定。結果的に、現在のポロは、アップストリームの後継ともいえる存在となってしまっている側面があります。
そのように「難しい歴史」があるポロでありますが、2001年登場の3世代目といえるモデルには、メテオライトやオニキス文字盤が設定。
それらは、現在の中古市場では人気が高いようで、「出たら早く売り切れる」という傾向があるといえます。
実際、2年ぐらい前にこの世代のオニキス文字盤が登場した際、筆者は記事で取り上げようと思ったのですが、準備中に売り切れてしまい、取り上げることができませんした。
そして今回、メテオライト文字盤が出現したため、ようやくこの世代の希少文字盤ポロを取り上げることができた次第であります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2007年2月 の新品実勢価格 |
2024年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ピアジェ
ポロ G0A28051 |
新品 | 17年 10ヶ月 |
¥2,454,585 | ¥2,624,096 | 169,511 | 106.91% |
2001年に登場した世代のポロは、当初WGが2種類(スレートグレー/シルバー)とYGが1種類というシンプルなラインナップだったのですが、2004年頃に希少素材文字盤が追加。
その際、メテオライトとオニキスがWGモデルに投入されています。
なお、このメテオライトの定価は370万5500円だったのですが、2007年時点の新品実勢価格は約245万円。
ちなみに、通常文字盤(WGのスレートグレー)は同じ時期の新品実勢価格が約228万円だったため、通常文字盤対メテオライトの差は16万円程度でした。(オニキスも同様)
しかしながら、中古市場ではそれらオニキス、メテオライトといったポロの需要が高く、出ると比較的早い段階で売り切る傾向があると同時に、通常文字盤との相場差も50万円以上といった状態になっています。
2001年デビューのピアジェポロは、近頃、YGの人気度以前よりも高くなったといえますが、このメテオライトやオニキス含め、以前よりも「ポロ」に対する需要が強まっているといえる感覚があります。