5桁世代の時代まで、スポーツ系で「緑色」を採用しているモデルは皆無だった(2003年に緑サブが登場したが)といえますが、6桁世代では「緑色」が積極投入。GMTマスター2やデイトナのYGモデルに緑文字盤がラインナップされていました。
2020年夏頃から、それら緑文字盤のモデルが目立った上昇となった経緯があり、特にこのデイトナ116508については、2020年7月からうなぎのぼりともいえる状態が続いていたといえます。
2020年5月時点で、116508緑文字盤は約470万円だったのが、同年7月には598万円にまで上昇。そして、その後も目立った値動きが続いた結果、2021年11月には1000万円超えとなり、2022年5月には1400万円台に達したのです。
さて、2022年といえば「春に急上昇⇒値下がり」といった動きが目立っていましたが、この116508緑文字盤も5月水準をピークとして、その後は値下がりしていった経緯があります。
しかし、2023年にデイトナが126世代に一斉モデルチェンジした際、緑文字盤が消滅したため、116508の緑文字盤は上昇。
2022年12月に約1053万円だったのが、2023年4月には1386万円となっていたのです。
2023年4月水準は、2022年のピーク時超えとはならなかったものの、ピーク水準に近いといえる状態になっていたわけで、結構な上昇だったといえます。
けれども、それからたったの4ヶ月で116508緑文字盤の相場は下落。その際、生産終了効果によって上昇した額が失われた状態となっていました。
そんな116508緑文字盤でありますが、現在水準はどうなっているかというと1030万円といった様子。
2023年8月水準に対して約57万円の値下がりとなっているのですが、以前と比べて「あまり動かなくなった」感覚があります。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年8月 の安値 |
2024年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 116508 緑文字盤 |
中古 | 1年 4ヶ月 |
¥10,871,800 | ¥10,300,000 | -571,800 | 94.74% |
この116508緑文字盤は、2020年夏以降、派手に変動するといった印象があったわけですが、2023年8月から現在までの1年4ヶ月における残価率は94%といったところ。
こういった様子は、これまでの116508緑文字盤からすると、「びっくりするぐらい変化なし」といえる状態だといえます。