6桁世代以降、スポーツモデルの上位版には、デイデイトなどで見られるような超豪華仕様が設定されるようになりましたが、5桁世代までのそれは、シンプルなダイヤモデルが担っていました。
そういったダイヤモデルは、サブマリーナーだとサファイア&ダイヤ、GMTマスター2だとルビー&ダイヤとなっており、それぞれ文字盤に専用色が与えられるという区別がなされていました。
そして、5桁世代において、最も豪華という位置づけだったヨットマスターとなると、シェル文字盤にダイヤインデックスが配置されるという豪華ぶり。
また、ヨットマスターのダイヤ文字盤は2種類用意されており、サファイア&ダイヤ(NGS)とルビー(NGR)が存在します。
長らく、中古相場ではルビー(NGR)のほうが高値といった傾向があり、NGSに対して数十万円高といった価格帯となっていた経緯があります。
しかし今、なんと16628については、NGSのほうが高値といった状態となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年6月 の安値 |
2024年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ヨットマスター 16628NGS |
中古 | 2年 6ヶ月 |
¥4,444,500 | ¥4,898,000 | 453,500 | 110.20% |
前回、記事で16628NGSを取り上げたのは2022年6月ですが、その時点では約444万円となっていました。
それが現在、16628NGSは約489万円といった状態。2022年6月水準に対して約45万円の値上がりとなっているのです。
近頃のスポーツモデルの相場として、2022年水準に対して上昇といった動きは珍しく、この16628NGSの場合、ずっと上昇傾向ともいえる状態となっています。
16628NGSの文字盤は、サファイア&ダイヤの配色がきれいなのに加え、文字盤がシェルという見た目がとても美しいといえます。
以前から、筆者はこの16628NGSが好きでチェックしているのですが、「NGRよりも高い」という今の状態は、このサファイア&ダイヤという配色が「良い」と評価されているのだと思います。
ちなみに、サファイア&ダイヤは、サブマリーナーでも評価されている傾向があり、コンビの16613SGについても「ずっと上昇傾向」という状態が見られます。
ロレックススポーツモデルといえば、2022年春頃が最も高値という印象がありますが、サファイア&ダイヤについては「ずっと上昇」というモデルが多数あるわけです。