今年は、16233といった5桁世代のデイトジャストが上昇したといえますが、そのWGベゼルモデルに当たる16234についても同じような値動きが見られました。
記事では、16234については青文字盤(ローマン)を長らく追っているのですが、今年1月時点で約78万円に達していました。
ちなみに、その際の16234全体のボトム価格は約69万円といったところ。近年の16234は、文字盤色によって相場が異なる傾向があるといえます。
さて、今回はそんな16234のピンク文字盤(ローマン)を取り上げたいと思うのですが、この文字盤は近頃「ものすごく評価」されている傾向があるのです。
SSモデルのピンク文字盤(サーモンピンク等)は、1990年代後半頃に「当時の新色」といった感覚で、様々なブランドがラインナップしていた傾向がありますが、特に2020年代になってから中古市場で人気が出た印象があります。
例えば、初代オーヴァーシーズのピンク文字盤は、このところ“出たらと思ったらすぐに売り切れ”ということが珍しくなく、相場もYG水準に近いということがあったぐらいです。
それぐらい、近頃「ピンク文字盤」ということに対する評価が高いのですが、16234のピンク文字盤もそういった例の通り評価が高い状態なのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年1月 の安値 |
2024年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトジャスト 16234 ピンクローマン文字盤 |
中古 | 4年 11ヶ月 |
¥434,546 | ¥1,118,000 | 683,454 | 257.28% |
16234のピンク文字盤は、2020年1月時点で約43万円で購入可能だったのですが、現在ではなんと約111万円といった状態。
ちなみに、先日まで100万円程度で売り出されていた個体はすでに売り切れとなっている形跡があります。
16234といっても、ピンク文字盤はすでに100万円超えとなっているわけで、以前の印象からすると驚くほど高くなっているといえます。
2020年時点の16234全体のボトム価格は38万円程度だったのに対し、ピンク文字盤は約43万円。その時点でのボトム価格対ピンク文字盤の差は約5万円程度でした。
それに対して現在では、16234全体のボトム価格が約68万円、ピンク文字盤は約111万円。16234全体のボトム価格とピンク文字盤との差は約43万円といった状態に達しているのです。
なお、こういった「ピンク文字盤」は男性用モデルとして設定された経緯があり、ピンクの色合いは「サーモンピンク」といった印象があります。
それに対して、現在デイトジャストに用意されているピンク文字盤は、「女性向け」を意識した内容となっているため、今はなき「男性用を想定したピンク文字盤」が評価されているのだと思います。