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現在相場考察

思ったよりも高くない、ノーチラス5811/1G-001

2025年1月2日更新
パテックフィリップのノーチラス5811/1G-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2023年4月の安値と2025年1月の安値を比較し現在相場を考察。この1年9ヶ月での変動は37万円の値下がりだった。

ノーチラス 5811/1G-001についての考察(2025年1月)

5711/1Aが生産終了後に、ノーチラス3針青文字盤の現行モデルとして存在する5811/1G-001

リファレンス末尾の“1G”の通り、これはホワイトゴールドモデルであるわけで、ステンレスの5711/1Aよりもだいぶ豪華なモデルとなっています。

青文字盤というノーチラスを象徴するようなモデルが『K18のみの展開』というのは、まるで2014年から2018年頃のGMTマスター2の「青赤ベゼル」のようであります。

ステンレスであれば、誰もが手を出しやすい一方で、K18となると手を出す人は限られる、といえるわけですが、ノーチラスの場合SSモデルの相場が1000万円以上となっているため、もはやWGでもSSでも“そこまで変わらない”という感覚があるかもしれません。

では、そんなホワイトゴールド青文字盤の現在相場はどうかというと、2350万円といった様子。

これは、2022年2月頃の5711/1A-010水準(2700万円台)よりも安価であるため、なんだか不思議と「思ったよりも高くない」と感じる部分があります。

本記事で参考とした中古腕時計

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パテックフィリップ(PATEK PHILIPPE)ノーチラス 5811/1G-001 ホワイトゴールド ブルー文字盤 腕時計 メンズ

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2023年4月
の安値
2025年1月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
5811/1G-001
中古 1年
9ヶ月
¥23,870,000 ¥23,500,000 -370,000 98.45%

なお、この5811/1G-001は、2023年4月において2387万円といった状態だったわけですが、現在水準はそれに対して37万円の値下がりとなっています。

2300万円台といった価格帯からすると、37万円という変動は微々たるものだといえ、2023年4月⇒現在の残価率は約98%といったところ。ほぼ変わっていないといえます。

ちなみに、この5811/1G-001の定価は1057万円(2024年3月)であるため、現在水準は定価の倍といったところ。

ただ、ステンレスの5711/1A-010の現在水準が1524万円ということを考慮すると、5811/1G-001の2350万円という価格は、意外と高くないという印象になるといえます。

実際、同じノーチラスのK18モデルでもRGの5711/1R-001は現在2780万円といった状態。5711/1R-001は、2015年のデビューである一方、5811/1G-001は2022年のデビューであります。

希少性といった意味では、後に出た5811/1G-001のほうが高いといえるかと思うのですが、現在相場は5811/1G-001が2350万円、5711/1R-001は2780万円。5711/1R-001のほうがだいぶ高値であります。

5711/1R-001の2700万円台という水準は、5711/1Aと比較対象にならない感覚、つまりK18らしい価格帯だと思う一方、5811/1G-001の現在相場は5711/1Aに近いといった感覚になります。

あくまで想像でありますが、筆者が1500万円出すならば、2300万円出して5811/1G-001を買ってしまおうとなるように思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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