5711/1Aが生産終了後に、ノーチラスの3針青文字盤の現行モデルとして存在する5811/1G-001。
リファレンス末尾の“1G”の通り、これはホワイトゴールドモデルであるわけで、ステンレスの5711/1Aよりもだいぶ豪華なモデルとなっています。
青文字盤というノーチラスを象徴するようなモデルが『K18のみの展開』というのは、まるで2014年から2018年頃のGMTマスター2の「青赤ベゼル」のようであります。
ステンレスであれば、誰もが手を出しやすい一方で、K18となると手を出す人は限られる、といえるわけですが、ノーチラスの場合SSモデルの相場が1000万円以上となっているため、もはやWGでもSSでも“そこまで変わらない”という感覚があるかもしれません。
では、そんなホワイトゴールド青文字盤の現在相場はどうかというと、2350万円といった様子。
これは、2022年2月頃の5711/1A-010水準(2700万円台)よりも安価であるため、なんだか不思議と「思ったよりも高くない」と感じる部分があります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年4月 の安値 |
2025年1月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ノーチラス 5811/1G-001 |
中古 | 1年 9ヶ月 |
¥23,870,000 | ¥23,500,000 | -370,000 | 98.45% |
なお、この5811/1G-001は、2023年4月において2387万円といった状態だったわけですが、現在水準はそれに対して37万円の値下がりとなっています。
2300万円台といった価格帯からすると、37万円という変動は微々たるものだといえ、2023年4月⇒現在の残価率は約98%といったところ。ほぼ変わっていないといえます。
ちなみに、この5811/1G-001の定価は1057万円(2024年3月)であるため、現在水準は定価の倍といったところ。
ただ、ステンレスの5711/1A-010の現在水準が1524万円ということを考慮すると、5811/1G-001の2350万円という価格は、意外と高くないという印象になるといえます。
実際、同じノーチラスのK18モデルでもRGの5711/1R-001は現在2780万円といった状態。5711/1R-001は、2015年のデビューである一方、5811/1G-001は2022年のデビューであります。
希少性といった意味では、後に出た5811/1G-001のほうが高いといえるかと思うのですが、現在相場は5811/1G-001が2350万円、5711/1R-001は2780万円。5711/1R-001のほうがだいぶ高値であります。
5711/1R-001の2700万円台という水準は、5711/1Aと比較対象にならない感覚、つまりK18らしい価格帯だと思う一方、5811/1G-001の現在相場は5711/1Aに近いといった感覚になります。
あくまで想像でありますが、筆者が1500万円出すならば、2300万円出して5811/1G-001を買ってしまおうとなるように思います。