ロレックスの基本モデルという印象の強いデイトジャストですが、エアキングやオイスターパーペチュアルデイトなどより上の高級機種に位置する存在です。
かつてのデイトジャストといえば、ギザギザの「フルーテッドベゼル」に5連ジュビリーブレスの組み合わせしかなく、多く流通するモデルもイエローゴールドコンビという印象でした。
非常にオリジナリティの高いデザインなのですが、高級腕時計の代表的デザインとして浸透しすぎてしまい、ロレックスブームの頃はあまり評価されていなかったように思います。
そのコンビのデイトジャストに対して、スムースベゼルと3連ブレスレットを搭載したこのデイトジャストが登場したのは90年代のこと。
デザインが非常に若々しくなった反面、オイスターパーペチュアルデイトとの区別が付きづらいという点もあるのですが、文字盤をよく見るときちんとした差別化がされています。
中でもこのコンピュータ文字盤は、デイトジャスト以上のモデル(基本的にはデイトジャストかデイデイト)にしか用意されていないため、ひと目でデイトジャストと分かる存在。
しかもコンピュータ文字盤、ロレックス独特のデザインとしてスポロレ並の知名度と密かな人気があります。
そのコンピュータ文字盤という存在、5連ジュビリーブレスモデルにしかないと思いきや、実は3連ブレスモデルにも存在。
このモデル、非常にツボな存在だと思ったら、なんと2012年と比較して20万円以上も値上がりしています。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年12月 の安値(ヤフオク) |
2016年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトジャスト コンピュータ文字盤 16200 |
中古 | 4年 0ヶ月 |
¥213,000 | ¥428,000 | 215,000 | 200.94% |
2012年12月頃といえば、現在30万円台後半が相場のエクスプローラ(14270)が22万円前後という相場。
つまり、このデイトジャストとエクスプローラはほぼ同価格だったのです。
エクスプローラもデイトジャストも値上がりしましたが、値上がり額が高かったのはこのデイトジャスト。
本来、エクスプローラよりデイトジャストのほうが高級なモデルなため、デイトジャストのほうが高くなったという現象は自然にも見えるのですが、2012年当時の文化ではエクスプローラのほうが高くなると思われたと思います。
ちなみに通常文字盤のデイトジャスト16200は、現在30万円台後半という相場なのでエクスプローラと同水準です。
よって、特に高くなったのはコンピュータ文字盤ということ。
やはり強い個性は値上がり要素として無視できない存在だと思います。