このところの相場を見ると、ロレックススポーツモデルのK18モデルを買おうとした場合、116世代が500万円台、現行の126世代は600万円台といった価格帯になっているといえます。
もちろん、デイトナの126世代のK18は800万円程度、逆に116509黒文字盤は現在約459万円で購入可能といった例外的な部分もありますが、全体的に見ると116世代はざっくり500万円台ぐらいだといえるわけです。
さて、そういった前提がある中で、今回は126世代の「例外的なモデル」を取り上げたいと思います。
それが、サブマリーナーのホワイトゴールドモデルである126619LBなのですが、なんとこれ、現在水準が500万円割れとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年1月 の安値 |
2025年1月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
サブマリーナー 126619LB |
中古 | 4年 0ヶ月 |
¥5,445,000 | ¥4,972,000 | -473,000 | 91.31% |
サブマリーナーのWGモデルは2008年にデビューした経緯があり、サブマリーナーの中で最も新しい素材ラインナップとなっています。
従来、サブマリーナーの青ベゼルはYGとの組み合わせのみだったところ、WGでも青が採用されています。
ただ、126世代ではWGの文字盤は黒となったため、一見すると『SSサブマリーナーのベゼルが青』みたいにも見えなくありません。
126世代といえば、緑サブの文字盤が「黒」となるなど、5桁世代までの配色ルールに戻った経緯がありますが、青ベゼルのサブマリーナーは5桁時代から文字盤色が「青」であります。
そういったことから、YGの青ベゼルモデルは、126世代でもサンレイ仕様の青文字盤となっているのですが、なぜかWGモデルの文字盤だけは126世代で黒文字盤に変更。
そういった見た目ゆえか、126619LBはデビュー時からそこまで高値とはなっておらず、これまで最も高かった2022年2月3月水準をもってしても590万円程度だったわけです。
また、デビュー間近の2021年1月水準は約544万円。2022年2月3月といった時期は、「かなり伸びる」といったモデルが多かったわけですが、この126619LBについては『約544万円(デビュー時)⇒590万円程度(2022年2月頃)』といった変化にとどまっていたのです。
ですから126619LBは、デビュー時からあまり人気がないといった側面があるといえ、現在相場においても、126世代としては異例の500万円未満のK18モデルといった状態。
ちなみに、同じ126世代の「YG青サブ」である126618LBは、現在約609万円がボトム価格となっています。
定価の観点では、YGよりもWGのほうが高値となっているのですが、相場では両者が大きく逆転している状態。
ちなみに、近頃定価が改定され特にK18モデルが高くなりましたが、この126619LBについては1年前(2024年1月)時点の定価(約604万円)をも大きく下回っているのです。
126世代のK18モデルとしては異例ともいえるほど安価な126619LB。
こういった状態を見ると不人気といった印象は拭えないわけですが、過去の例を見ると「不人気モデルが化ける」という事例があるため、今後どうなっていくかとても興味深いモデルだと感じます。