5桁リファレンス時代までのGMTマスターにはジュビリーブレスレットが選択可能でした。
ジュビリーブレスレットというと、デイトジャストなど非スポーツ系モデル専用というイメージですが、実はGMTマスターにも存在していたのです。
ジュビリーブレスレットを装着したモデルは、ステンレス、コンビ、イエローゴールドモデルすべてに設定されています。
そして、中でも最もその個性を発揮しているのがこの金無垢モデルだと思います。
ブラウンの文字盤とベゼルがジュビリーブレスレットと相まって、共感覚に響くクラシカルさを醸し出しており、それがイエローゴールドと非常に良いマリアージュを奏でています。
このツボなクラシカルさは、パテックフィリップのノーチラスとも共通する感覚だと思います。
ノーチラスは現在ステンレスモデルでも200万円以上(3800/1A)するため非常に高価なモデルです。
また、この豪華な金無垢のGMTマスター2も200万円近い価格であるため、非常に高い値段に見えます。
しかし、見て分かる通り、ステンレスのノーチラスより安いのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年12月 の安値(ヤフオク) |
2016年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
GMTマスター2 ブラウン文字盤 ジュビリーブレスレット 16718 |
中古 | 4年 0ヶ月 |
¥1,180,000 | ¥1,815,600 | 635,600 | 153.86% |
90年代後半から2000年代前半にかけて、ノーチラスはこの時計よりだいぶ安い存在でした。
そして、2007年にかけてノーチラスもGMTマスター2も値上がり。
2010年前後にはどちらも値下がりし、一旦両者は同じぐらいの相場になります。
そしてその後、爆発的に値上がりをして、今の状態となっています。
2009年に100万円プラスアルファという金額で買えたGMTマスター2とノーチラス、どちらも投資対象として正解でした。
ただ、今において、この希少な金無垢のジュビリーブレスレットモデルが180万円台で購入可能というのは、相対的に見てお得な感じもします。
というのも、スポーツロレックスの金無垢において180万円台というのは、かなり下のほうの価格帯だからです。
よってこの時計、これ以上値上がりを期待する投資対象としては、判断が難しい存在ではありますが、今買う金無垢スポロレとしてはかなりありなモデルだと思います。
実際、見た目は“素敵”という言葉が似合いますし、ジュビリーブレスレット仕様の金無垢は希少。
ツボな要素が満載というかなり、玄人好みの時計でありながら、安く買えるというのは「ツウの選択」としてとても良い1本だと思います。