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現在相場考察

そこまで伸びていない、ルミノールクロノPAM00122

2025年1月14日更新
オフィチーネパネライのルミノールPAM00122について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年3月の安値と2025年1月の安値を比較し現在相場を考察。この3年10ヶ月での変動は9万3000円の値上がりだった。

ルミノールクロノ PAM00122についての考察(2025年1月)

この1年ぐらいの間、パネライのオーソドックスなモデルが値上がりしている様子がありますが、その反面、ルミノールクロノについてはそこまで伸びている雰囲気がありません。

2003年度まで販売されていたルミノールクロノは、ルミノール系のフラッグシップといえる存在だったわけで、ベースムーブメントはエルプリメロとなっています。

また、ケースはチタンなのですが、ベゼルやブレスレットの一部に鏡面ステンレスを使用。見た目が凝っている点も魅力的であります。

そういった“良さ”がルミノールクロノに存在するにも関わらず、他のパネライが伸びる一方で「そこまで伸びない」というのは不思議な状態だと感じます。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年3月
の安値
2025年1月
の安値
変動額 残価率
オフィチーネパネライ
ルミノールクロノ
PAM00122
中古 3年
10ヶ月
¥1,050,000 ¥1,143,000 93,000 108.86%

今回取り上げたのはPAM00122ですが、これはエルプリ世代のルミノールクロノとしては、最も後に出たモデルであります。

登場年は2003年なのですが、その年をもってゼニスベースのムーブメントがパネライから消えてしまったため、122番は限定モデルではないものの、限定モデル並みの数の少なさであります。

“最も新しい”という点と、“2003年のみ”ということから、122番はこれまでルミノールクロノとしては『高い方』となっていた経緯があります。

ただ、前回この122番をお伝えした2021年3月時点では「2016年水準とあまり変わっていない」という状態となっており、105万円という水準でした。

それに対して122番の現在水準は約114万円。

2021年3月水準に対して約9万円の値上がりとなっているものの、近頃「過去最高値更新」となっているベーシックなパネライと比べると「そこまで伸びていない」という印象です。

この122番は、2016年水準との比較でも約15万円高といった状態。2016年から現在にかけて、他のライバルモデルが大きく伸びているため、相対的なポジションとして、122番はかつてよりも「だいぶ安い」と感じます。

そういった意味で122番は、今検討する価値ある状態だと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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