2023春に一斉モデルチェンジしたデイトナについて、これまでSSモデルとK18モデル(ブレスレット)の“初値”から今に至る動きを見てきました。
今回はコンビモデルをお伝えしたいと思います。
コンビモデルである126503には、いくつかの文字盤色が展開されていますが、記事ではシャンパンカラーを取り上げます。
126503は、他のデイトナ同様、2023年12月頃から中古市場に出回るようになりましたが、その際、このシャンパンは約443万円となっていました。
それに対して、現在水準は385万円。
126503は、約1年前の“初値”に対して約58万円の下落となっている状態が見られます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年12月 の安値 |
2025年1月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 126503 シャンパン文字盤 |
中古 | 1年 1ヶ月 |
¥4,434,900 | ¥3,850,000 | -584,900 | 86.81% |
各デイトナの「初値との比較」はどうだったかというと、K18はすべてが値上がり、SSは黒文字盤が横ばいといったところでした。
これまで調べた中で、唯一初値から下落となっていたのは、126500LNの白文字盤。2023年11月と2024年12月との比較で約77万円の値下がりという動きでした。
それに対して、この126503シャンパンは、2023年12月⇒現在で約58万円の下落といったところ。下落額は、126500LN白文字盤よりも弱いといえます。
ただ、126500LNの白文字盤は、『最も人気なデイトナ』というポジションとなっており、デビュー時から「強い注目」となっているモデル。そういったモデルの場合、初値が需要以上に高く、結果的に値下がりするというケースは珍しくありません。
対してコンビモデルは、それとは真逆のポジションだといえます。
実際、“初値”をつけた2023年12月時点でも、現時点でも「コンビはSSよりも安価な相場」となっているわけですが、定価では「SSよりもコンビのほうが高値」であります。
こういった「相場評価はコンビよりもSSのほうが上」という現象は、すでに30年以上も続いています。
ただ、126503については、初値にしても現在水準にしても定価を上回っている状態。依然として、SSよりも安価という相場であるものの、「定価を大きく上回っている」という点は、これまでのコンビモデルに対する評価と大きく異なるところだと思います。
コンビモデルの「初値に対して下落」という点は、これまでのコンビモデルの相場ポジションからすると、多くの人にとって違和感はないと思います。
しかし、そういった中でも「定価を大きく上回っている」という点がこれまでのコンビデイトナと異なるため、今後126503がどう変化していくのか興味深い部分もあるといえるでしょう。