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現在相場考察

“初値”に対して約58万円の下落、デイトナ126503シャンパン

2025年1月28日更新
ロレックスのデイトナ126503について斉藤由貴生が執筆。本記事では2023年12月の安値と2025年1月の安値を比較し現在相場を考察。この1年1ヶ月での変動は58万4900円の値下がりだった。

デイトナ 126503 シャンパン文字盤についての考察(2025年1月)

2023春に一斉モデルチェンジしたデイトナについて、これまでSSモデルとK18モデル(ブレスレット)の“初値”から今に至る動きを見てきました。

今回はコンビモデルをお伝えしたいと思います。

コンビモデルである126503には、いくつかの文字盤色が展開されていますが、記事ではシャンパンカラーを取り上げます。

126503は、他のデイトナ同様、2023年12月頃から中古市場に出回るようになりましたが、その際、このシャンパンは約443万円となっていました。

それに対して、現在水準は385万円。

126503は、約1年前の“初値”に対して約58万円の下落となっている状態が見られます。

本記事で参考とした中古腕時計

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【天白】ロレックス コスモグラフデイトナ 126503 シャンパン イエローゴールド SS コンビ クロノ 自動巻 メンズ 腕時計 2024年保証書

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2023年12月
の安値
2025年1月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
126503
シャンパン文字盤
中古 1年
1ヶ月
¥4,434,900 ¥3,850,000 -584,900 86.81%

各デイトナの「初値との比較」はどうだったかというと、K18はすべてが値上がり、SSは黒文字盤が横ばいといったところでした。

これまで調べた中で、唯一初値から下落となっていたのは、126500LNの白文字盤。2023年11月と2024年12月との比較で約77万円の値下がりという動きでした。

それに対して、この126503シャンパンは、2023年12月⇒現在で約58万円の下落といったところ。下落額は、126500LN白文字盤よりも弱いといえます。

ただ、126500LNの白文字盤は、『最も人気なデイトナ』というポジションとなっており、デビュー時から「強い注目」となっているモデル。そういったモデルの場合、初値が需要以上に高く、結果的に値下がりするというケースは珍しくありません。

対してコンビモデルは、それとは真逆のポジションだといえます。

実際、“初値”をつけた2023年12月時点でも、現時点でも「コンビはSSよりも安価な相場」となっているわけですが、定価では「SSよりもコンビのほうが高値」であります。

こういった「相場評価はコンビよりもSSのほうが上」という現象は、すでに30年以上も続いています。

ただ、126503については、初値にしても現在水準にしても定価を上回っている状態。依然として、SSよりも安価という相場であるものの、「定価を大きく上回っている」という点は、これまでのコンビモデルに対する評価と大きく異なるところだと思います。

コンビモデルの「初値に対して下落」という点は、これまでのコンビモデルの相場ポジションからすると、多くの人にとって違和感はないと思います。

しかし、そういった中でも「定価を大きく上回っている」という点がこれまでのコンビデイトナと異なるため、今後126503がどう変化していくのか興味深い部分もあるといえるでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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