高級腕時計のオーソドックスなラインナップは、『3針とクロノグラフ』といったところですが、ラグスポ系で、そういった展開を積極的にしているといえるのがロイヤルオークであります。
ただ、近年のロイヤルオークはモデルチェンジが多かったり、周年記念モデルなどの展開があるなど、ラインナップが多く、全体像を把握するのが大変な部分があります。
今回は、2025年現在「現行モデル」としてラインナップされているクロノグラフを取り上げたいと思います。
ロイヤルオークのクロノグラフモデルは、現行から自社製ムーブメントのフライバッククロノグラフとなった点が特徴的。
デビューは2023年ですが、同年から各モデルが市場に流通するようになっていました。
ロイヤルオークには、様々な文字盤色が展開されていますが、最も高値といえるのが「青文字盤」。ちなみに、この26240STの場合「50周年」の青文字盤と、通常の青文字盤がありますが、今回は通常の青文字盤である26240ST.OO.1320ST.05を取り上げます。
26240ST.OO.1320ST.05のデビュー時水準は1034万円といった状態でしたが、現在水準はどうかというと、958万円といった様子。
この1年4ヶ月間で76万円の値下がりとなっているわけですが、これは人気モデルの「デビュー時水準⇒1年後」といった時点で、珍しくない動きだといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年10月 の安値 |
2025年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーデマピゲ
ロイヤルオーク クロノグラフ 26240ST.OO.1320ST.05 |
中古 | 1年 4ヶ月 |
¥10,340,000 | ¥9,580,000 | -760,000 | 92.65% |
なお、同じ26240STでも50周年記念モデルである26240ST.OO.1320ST.01は、現在1200万円台というように、1000万円以上といった状態であります。
ただ、26240ST.OO.1320ST.01のデビュー時水準は1400万円台といったところだったため、この末尾「.05」にしても50周年の「.01」にしても、デビュー時⇒1年後で値下がりしていることに違いありません。
なお、現行モデルのロイヤルオーククロノグラフには、この26240ST系の41mmサイズだけでなく、38mmモデルが存在。
そちらには、以前のクロノグラフモデル同様、フレデリックピゲベースのムーブメントが搭載されています。
現在、38mmの青文字盤である26715ST.OO.1356ST.01は中古売り出しがありませんが、昨年10月時点では約803万円となっていました。
また、41mmサイズの前モデルといえる26331ST.OO.1220ST.01については、現在約673万円となっているため、「自社製ムーブメント搭載の現行は目立って高値」だといえます。