腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

初値よりも約30万円高だが、デイトナ126508白文字盤

2025年2月16日更新
ロレックスのデイトナ126508について斉藤由貴生が執筆。本記事では2023年11月の安値と2025年2月の安値を比較し現在相場を考察。この1年3ヶ月での変動は30万3000円の値上がりだった。

デイトナ 126508 白文字盤についての考察(2025年2月)

今年になってから、各デイトナの「初値からの相場変化」を追っていますが、これまでRGとWGは「初値よりも高値」、SSは白文字盤が「初値に対して下落」、黒文字盤が横ばい。また、コンビについても「下落」といった様子がありました。

今回は、126508を取り上げたいと思うのですが、イエローゴールドはどういった動きとなっているでしょう。

例として取り上げるのは、白文字盤。126508は他のデイトナよりも若干早く、2023年11月時点で市場に流通していた様子があります。

その際、126508白文字盤は約777万円という水準で、比較的早く売り切れる様子となっていました。

では、そんな126508の現在水準はどうかというと、その答えは約808万円。

126508白文字盤は、2023年11月の初値よりも、現在水準のほうが約30万円高となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
ロレックス デイトナ 126508 ホワイト ランダム番 中古 メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2023年11月
の安値
2025年2月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
126508
白文字盤
中古 1年
3ヶ月
¥7,777,000 ¥8,080,000 303,000 103.90%

なお、これまでお伝えした他のK18デイトナは次の通り。

  • RGの126505が約47万円の上昇(2024年1月⇒2025年1月)
  • WGの126509が32万円の上昇(2023年12月⇒2025年1月)
  • それに対して、この126508は約30万円の上昇(2023年11月⇒2025年2月)であります。

    上昇額という観点ではRGが最も強く、次がWG、YGという順。なんと、イエローゴールドがWGに負けてしまっている結果となっています。

    近年の中古市場では、最も安価なK18がWGとなっていることが珍しくなく、そういったことからWGよりもYGのほうが人気だといえます。

    しかし、この126世代デイトナについては、『初値⇒現在』の上昇がYGが最も弱かったため、意外な結果だといえます。

    とはいえ、126508のデビュー時水準は770万円台でしたが、今では800万円台。

    それに対してWGの126509の現在ボトム価格は約796万円と、800万円に届かずといった状態です。

    価格帯という観点では、YGはかろうじてWGよりも高値となっているといえます。

    ただ、2000年デビュー世代デイトナの場合、YGの116528のボトム価格が約608万円である一方、WGの116509のボトム価格は約459万円。YGはWGよりも150万円近く高いのです。

    デイトナ以外でも、ヨットマスター2などがそうであるように、近年では同じ世代のK18でもYGのほうが圧倒的に高値となっていることが珍しくありません。

    しかしながら、2023年デビューの126デイトナでは、現在YGとWGとの相場差は約4万円(126508黒文字盤が約800万円、126509が約796万円)といった様子。

    各文字盤色によって相場は異なるものの、126508はイエローゴールドのデイトナとしては、他の世代と比べると、あまり高くないといった側面があるといえます。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
    本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。