デイデイトの最高峰に君臨するのがプラチナモデルだといえますが、その初代モデルは18206。デビューは1990年と、他のデイデイトと比べると“比較的新しい存在”だといえます。
また、デイデイトは2001年に一斉モデルチェンジを実施しましたが、その際出たのが118206。このモデルには「アイスブルー文字盤」が用意され、そのきれいな色合いと“プラチナ限定色”ということが相まって、非スポーツモデルながら知名度が高かったといえます。
ちなみに、18206にもアイスブルー文字盤の個体がありますが、現行時代にアイスブルーが設定されていたのかは不明。少なくとも、「アイスブルー文字盤」が有名になったのは118206がデビューしてからだといえるでしょう。
その後、デイデイトには“大きなサイズ”が追加。2008年に「デイデイト2」という名称で41mmサイズのモデルが投入されたのですが、そのプラチナモデルが218206という型番です。
そして、2015年にデイデイトは“126世代”にモデルチェンジされ、「デイデイト2」は「デイデイト40」へ名称が変更。その際228206が登場しました。
ちなみに、この時点で2001年デビューの118206は現行モデルとして継続されており、36mmは118206、40mmは228206となっていました。
なお、ここまでのプラチナデイデイトは「スムースベゼル」。デイデイトといえばフルーテッドベゼルのイメージがありますが、加工の問題からかプラチナには「フルーテッド版」が存在していなかったのです。
しかし、2022年になると、ついに「フルーテッドのプラチナデイデイト」が登場。
それと同時に、スムースベゼルのプラチナモデルが廃止されたため、40mmは228236、36mmは128236となったのです。
40mmにしても36mmにしても、「フルーテッドのプラチナ」は、デビュー時から注目度が高かったといえ、相場もそれなりに高い印象がありました。
228236は、2022年デビューですが、中古市場に出回るようになったのは2023年になってからという形跡があります。
初値といえるのが2023年5月ですが、その際は935万円となっていました。
それに対して、228236の現在水準は約1359万円。
この1年10ヶ月間で、なんと約424万円も高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年5月 の安値 |
2025年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイデイト 228236 |
中古 | 1年 10ヶ月 |
¥9,350,000 | ¥13,596,000 | 4,246,000 | 145.41% |
なお、この228236の約1359万円という水準は、プラチナデイデイト(ダイヤなしモデル)の歴代モデルの中でも最も高値だといえます。
2022年2月3月といった時期において、この228236の1つ前に相当する228206が1000万円以上となっていましたが、それでも1200万円前後といったところでした。
ちなみに、228206の現在水準は約946万円となっています。
ですから、この228236の約1359万円という水準は、過去のデイデイト史上「最も高い」といえる状態だといって差し支えないといえます。
そういった意味で、「40mm、フルーテッド」というデイデイトは多くの人が待ち望んでいた、需要の高いモデルなのだと感じます。