サントス100に対しては「革ベルトモデル」という印象がありますが、実はブレスレットタイプも存在します。
このW200737Gは、ステンレスのブレスレットモデル。サントスガルベのサントス100バージョンともいえるような存在であります。
とはいえ、サントス100はサントスガルベのXLと比べてもかなり大きなため、そのブレスレット版となると、パネライ44mmモデルのようなボリューム感といえるでしょう。
さて、サントス100とサントスガルベといえば、サントスガルベが上昇するようになる前まで、“サントス100のほうが高い”という相場でしたが、現在では“ガルベのほう高い”といった事例が多くあります。
実際サントス100の革ベルトSSモデルであるW20073X8は、かつてどのSSサントスガルベよりも高値でしたが、現在ではLMサイズの自動巻にも抜かされてしまっている状態。
W20073X8の現在相場は、サントスガルベのLMクォーツとほぼ同じといえる水準であります。
では、そんなサントス100のブレスレットモデルはどういった状態なのでしょう。
W200737Gの現在水準は約82万円となっているのですが、これはガルベのXLサイズとほぼ同じといった水準であります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年9月 の安値 |
2025年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
カルティエ
サントス100 W200737G |
中古 | 7年 6ヶ月 |
¥589,500 | ¥828,000 | 238,500 | 140.46% |
ちなみに、サントスガルベのXLサイズは、現在ボトム価格が約77万円である一方、2番目に安価な個体は約87万円。
だいたいこのサントス100と同じか、やや高いといった状態だといえます。
なお、2017年時点で、このサントス100のW200737Gは約58万円。その際、サントスガルベのXLサイズは約32万円だったため、やはりブレスレットモデルの比較でも「100のほうがだいぶ高い」という状態だったといえます。
それが現在では、サントス100のブレスレットモデルであるW200737Gは、ガルベのXLと同水準。やはり他の「ガルベ対100」のような現象が起こったという印象になります。
ただ、このブレスレットモデルについては、革ベルトモデルと比べると、過去⇒現在での相場の伸びが異なります。
革ベルトSSモデル(W20073X8)の場合、2017年12月水準が約46万円、現在水準が約55万円というように、2017年と現在水準との差が約10万円程度といった状態が見られます。
その一方で、ブレスレット(W200737G)の場合、2017年9月水準が約58万円、現在水準が約82万円。2017年水準に対して、約23万円の上昇となっているのです。
ですから、ブレスレットモデルはサントス100の中では「評価されている」といえるかと思います。