5桁世代のサブマリーナーノンデイトは、ムーブメント変更に伴って一度マイナーチェンジを実施。2001年に登場したのが14060Mであります。
この世代まで、「ノンクロノメーター」というのがデイト表示がないサブマリーナーの特徴でしたが、方針が変更されたためか、14060Mの後期モデル(2006年登場)からはクロノメーター仕様になります。
相場は、クロノメーターのほうが高値といった傾向があり、現在でもそういったことに変わりない様子。
そんな14060Mでありますが、現在相場を見ると「勢い」を感じる状態があります。
ノンクロノメーター仕様の個体が14060M全体のボトム価格となっているのですが、その価格はなんと約123万円。
これは、14060Mにおける過去最高値といって差し支えない水準なのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年2月 の安値 |
2025年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナー 14060M |
中古 | 2年 1ヶ月 |
¥1,128,000 | ¥1,238,000 | 110,000 | 109.75% |
スポーツ系の人気モデルといえば2022年春が最も高かったという印象がありますが、その時期14060Mの相場は110万円台といったところ。
ちなみに、2022年において14060Mはやや遅れて反応したような形跡があり、8月水準が最も高値となっていました。
2022年8月において14060Mは約122万円だったのですが、その後は値下がり。前回14060Mをお伝えした2023年2月時点では約112万円となっていたのです。
それに対して、現在水準は約123万円。変動額は11万円といった規模ですが、この値動きによって過去最高値更新となったわけです。
とはいえ、2022年8月水準は約122万円だったため、過去最高値といっても「微々たる差」と思われるかもしれません。
しかしながら、14060Mの現在の様子を見ると、2番目に安価な個体が約129万円、3番目が約133万円となっているため、ボトム価格の数値以上に勢いを感じる状態だといえるのです。
ちなみに、同じ世代のサブマリーナーデイト、16610は今月初旬時点で約128万円となっていたため、現在「5桁世代ではデイトとノンデイトがほぼ同じ」だといえます。
先日の114060の記事でもお伝えしましたが、ここ10年ぐらいの中古相場では「5桁まではノンデイトのほうが高値、6桁以降はデイトのほうが高い」となっていました。
それが今、114060は116610LNに追いついた状態。また、14060Mと16610はほぼ同じとなっているため、6桁(116)でも5桁でも、ノンデイトとデイトとの差が、何かと縮まっているという現象が見られます。