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現在相場考察

過去最高値といって差し支えない水準、サブマリーナー14060M

2025年3月21日更新
ロレックスのサブマリーナー14060Mについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2023年2月の安値と2025年3月の安値を比較し現在相場を考察。この2年1ヶ月での変動は11万円の値上がりだった。

サブマリーナー 14060Mについての考察(2025年3月)

5桁世代のサブマリーナーノンデイトは、ムーブメント変更に伴って一度マイナーチェンジを実施。2001年に登場したのが14060Mであります。

この世代まで、「ノンクロノメーター」というのがデイト表示がないサブマリーナーの特徴でしたが、方針が変更されたためか、14060Mの後期モデル(2006年登場)からはクロノメーター仕様になります。

相場は、クロノメーターのほうが高値といった傾向があり、現在でもそういったことに変わりない様子。

そんな14060Mでありますが、現在相場を見ると「勢い」を感じる状態があります。

ノンクロノメーター仕様の個体が14060M全体のボトム価格となっているのですが、その価格はなんと約123万円。

これは、14060Mにおける過去最高値といって差し支えない水準なのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2023年2月
の安値
2025年3月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナー
14060M
中古 2年
1ヶ月
¥1,128,000 ¥1,238,000 110,000 109.75%

スポーツ系の人気モデルといえば2022年春が最も高かったという印象がありますが、その時期14060Mの相場は110万円台といったところ。

ちなみに、2022年において14060Mはやや遅れて反応したような形跡があり、8月水準が最も高値となっていました。

2022年8月において14060Mは約122万円だったのですが、その後は値下がり。前回14060Mをお伝えした2023年2月時点では約112万円となっていたのです。

それに対して、現在水準は約123万円。変動額は11万円といった規模ですが、この値動きによって過去最高値更新となったわけです。

とはいえ、2022年8月水準は約122万円だったため、過去最高値といっても「微々たる差」と思われるかもしれません。

しかしながら、14060Mの現在の様子を見ると、2番目に安価な個体が約129万円、3番目が約133万円となっているため、ボトム価格の数値以上に勢いを感じる状態だといえるのです。

ちなみに、同じ世代のサブマリーナーデイト、16610は今月初旬時点で約128万円となっていたため、現在「5桁世代ではデイトとノンデイトがほぼ同じ」だといえます。

先日の114060の記事でもお伝えしましたが、ここ10年ぐらいの中古相場では「5桁まではノンデイトのほうが高値、6桁以降はデイトのほうが高い」となっていました。

それが今、114060は116610LNに追いついた状態。また、14060Mと16610はほぼ同じとなっているため、6桁(116)でも5桁でも、ノンデイトとデイトとの差が、何かと縮まっているという現象が見られます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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