昨年のバーゼルで16年ぶりにステンレスモデルの新型が出た事により旧モデルとなった116520。
最近は黒文字盤より白文字盤のほうが人気の模様ですが、116520に関しては黒文字盤のほうが人気です。
116520の白文字盤は2011年など安いときには70万円台で販売されていたこともありますが、2013年からは値上がり傾向で100万円以上出さないと手に入れることができないモデルです。
昨年のモデルチェンジ前でも既に値上がり中の116520ですが、スポーツロレックスの新型が出ると、全体的に相場が高くなるという現象があります。
新型は旧型より定価が高かったり、出たばかりなので注目されることにより流通価格が高めになります。一方旧型はその時点で生産終了になったと読み取ることができ、希少性が増すことによって値上がりするのです。
この現象が最も顕著だったのは2007年に生産終了となったステンレスのGMTマスター2。
モデルチェンジというニュースにより、それまで不人気だった色付きベゼルモデルが一気に人気モデルになりました。
たまに新型にモデルチェンジしても相場に変化のないモデルも存在しますが、腕時計人気を牽引する存在であるデイトナですから、影響がない訳はありません。
と思っていたら、値上がりするどころか若干の値下がり傾向になったのが2016年の夏頃にかけてのことでした。
2016年3月に新型の発表があり、その頃の116520白文字盤の相場は110万円程度。
通常、生産終了の予測から徐々に値上がりして130万円ぐらいになってもおかしくないと思いきや、5ヶ月後の8月には105万円程度まで値下がりしてしまいました。
なんと、超人気モデルであるデイトナ、新型の発表により値下がり傾向という事態になっていたのです。
しかし、それは2016年までのことでした。
というのも最近、110万円台後半という水準にまで値上がりしているのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年9月 の安値(楽天) |
2017年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 白文字盤 116520 |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥1,098,000 | ¥1,172,000 | 74,000 | 106.74% |
先の116520はZ番の個体。
116520は2000年に発表されてから2016年までの間現行モデルとして約16年ラインナップされていましたが、前モデルの16520と比べると年式による相場差が少ないという特徴があります。
16520は1988年のデビューから2000年に生産終了となるまで約12年ラインナップされたモデルです。
生産年数が116520より短いのですが、年式による仕様違いが圧倒的に多いのが16520の特徴。
それに対して116520の仕様違いといえば、“ルーレット仕様”と言われるインナーベゼルのロレックス表記の有無ぐらいです。
よって、Z番でもP番でも相場に差がないという116520。
現在の116520の最も安い値段が110万円台後半というのは、116520全体の値上がりを示しています。