このところK18腕時計の上昇が目立っていますが、ブルガリのソロテンポでもそういった動きが見られます。
ソロテンポは、1997年にブルガリの入門用といった役割で登場した、廉価な価格帯を担うモデル。
ただ、当時のブルガリはそういったポジションのモデルに対してもK18をラインナップする傾向があったため、ソロテンポにおいてもST35GというK18モデルが存在します。
このST35Gは、2022年まで長年「20万円未満で購入可能なK18モデル」となっていましたが、2023年11月になると約24万円という水準に到達。
その際、20万円未満という価格帯を脱却したのです。
そして、2024年5月になると30万円台となり、2023年、2024年と続けて「価格ステージ変化」を達成しています。
そんなST35Gですが、現在水準はどうなっているかというと、なんと約40万円といった状態であります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年5月 の安値 |
2025年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブルガリ
ソロテンポ ST35G |
中古 | 0年 10ヶ月 |
¥306,600 | ¥407,000 | 100,400 | 132.75% |
今回、ST35Gは40万円台になったわけですが、これにより、2023年以降、毎年ST35Gは価格ステージ変化を達成したことになります。
最初に記事でST35Gをお伝えしたのは2016年6月でしたが、その際は約13万円という状態。そして、次に取り上げた2018年4月時点でも約15万円だったわけです。
また、2022年3月においてもST35Gは約18万円。この時期といえば、ロレックスなど人気モデルの多くが「過去最高値更新」といった凄まじい動きとなっていたのですが、ST35Gは約18万円で購入可能だったのです。
2016年が約13万円、2018年が約15万円、2022年が約18万円と、変化をしていなかったわけではないものの、2016年から2022年にかけて「いつでも10万円台で購入可能」となっていたST35G。
それが今や、40万円台となっているわけですからずいぶん高くなったといえるわけです。
更に凄いのは、2022年春という時期に約18万円だったST35Gが、現在では約40万円になっているという点。
いわゆる人気モデルだけを見ていると、近頃は「値下がり」という印象になってしまうかもしれませんが、きちんと全体を把握していると、このST35Gのように、2022年春時点では「高くなかった」のに、現在水準が“その時期の倍”となっているようなモデルがあるわけです。