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現在相場考察

16520が150万円近くなった今、100万円を切る最安値のデイトナとは

2017年1月10日更新
ロレックスのデイトナ16523について斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年11月の安値(楽天)と2017年1月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この0年2ヶ月での変動は¥20,140だった。

デイトナ シャンパン文字盤 16523についての考察(2017年1月)

2016年3月に約16年ぶりに新型ステンレスモデルがデビューしたデイトナ

新型デビューというニュースとは裏腹になかなか値上がりしなかった旧型モデルですが、最近やっと値上がり状態となりました。

特に値上がりしたのは16520

ちょっと前まで約120万円という水準で購入可能だったのに、ここのところ150万円以上という水準まで急激に値上がりしています。

16520といえば、ロレックスとして最後の他社製ムーブメントを搭載するモデルという特徴もあります。

しかもそのムーブメント、単に他社製というだけでなく名機とされるゼニスエルプリメロ

よって、5桁リファレンスのデイトナ「エルプリ搭載」としてありがたがられる存在なのです。

まして最近の相場のように150万円という金無垢モデル並の相場だと、その“ありがたさ”がより一層強調されて、エルプリモデル全体が150万円ぐらい出さいないと買えないと思ってしまいそうです。

しかし、すべてのデイトナの中で「何が最も安いのか」と観てみると、意外にも最も安いのはエルプリ搭載のコンビモデルなのです。

同じくエルプリのステンレスモデルが150万円ぐらいする現在において、100万円を切る価格で購入可能なのがコンビのエルプリデイトナ

通常、ステンレスよりコンビのほうが10万円以上高いというのが当たり前ですが、デイトナの場合はコンビが50万円も安く購入可能なのです。

ロレックス デイトナ 16523¥2,438,000〜¥5,148,000(2024年11月21日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2016年11月
の安値(楽天)
2017年1月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
シャンパン文字盤
16523
中古 0年
2ヶ月
¥969,840 ¥989,980 20,140 102.08%

最近のデイトナ相場を観ていると、デイトナという腕時計は100万円以上出さないと手が届かないという印象に陥ります。

しかしよく観てみると、まだまだ100万円を切る個体が存在するのです。

昨年8月頃、コンビを問わず、デイトナは全体的に一旦安くなったのですが、その頃1652380万円台で売られたこともありました。

その最も安い16523こそ、シャンパン文字盤16523

ステンレスのデイトナには白文字盤と黒文字盤しかありませんが、金無垢以上になると豪華版という扱いになり、シャンパン文字盤という豪華な文字盤が選べるのです。

しかし、その豪華モデルの象徴が、中古相場では不人気とされ安く買うことができるのです。

しかも2016年11月頃よりステンレスモデルが値上がり状態の中、このシャンパン文字盤は相場がほぼ変わらず、相変わらず100万円を切る価格で買うことができるのです。

今の水準で、デイトナが100万円を切るというのはかなり「オトク」という印象が強いと思います。

また、ステンレスの16520が一旦28万円値上がりして、そこからさらに35万円値上がりしたことを考えるとこのコンビモデルも、もう少し値上がりしても良さそうなところ。

よって、エルプリという強い要素を持つデイトナが100万円以下で買える今、これは検討すべきモデルだと考えます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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