昨年のバーゼルで新文字盤となったエクスプローラ214270。
旧モデルである14270/114270では「3・6・9」に白ラインが標準装備で、無いものは「ブラックアウト」呼ばれて高値の傾向ですが、新型214270ではブラックアウト仕様が標準化され、ありがたみが薄れました。
ありがたみが薄れたどころか、ブラックアウト仕様が不人気傾向だった214270。
そこで、デビューから5年経ったタイミングで仕様変更という、最近のスポロレとしては珍しくマイナーチェンジを行ったのです。
実際、「3・6・9」に白ラインありの新文字盤は、現在高値で取引されていますし、正規店に入荷があってもすぐに売れてしまうという人気モデル。
そして、新文字盤となった今でもブラックアウト文字盤である前期の214270は正規店に飾られています。
しかし、そんな不人気な前期ブラックアウト文字盤も生産終了となって高値になるチャンスが巡ってきたのです。
けれども期待とは裏腹に、新文字盤が発表された後の相場はかなりの値下がり傾向。
実際、2016年8月には40万円台前半というスポロレ最安値に近い額で販売されたこともあったのです!
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年8月 の安値(楽天) |
2017年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
エクスプローラ 214270 |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥430,540 | ¥498,000 | 67,460 | 115.67% |
昨年、新型が発表されたにもかかわらず、夏にかけて値下がり傾向となったのはデイトナにも共通しています。
エクスプローラの相場が持ち直し始めたように、デイトナも最近値上がり傾向。
特に16520の相場変化はすごく、30万円近くも値上がりしています。
それと比べると約6万7000円というエクスプローラの値上がりは可愛く見えるかもしれません。
しかし、約半年という短い間に7万円近く値上がりしたというのは非常に嬉しい事態だと思います。
「最近の相場は高いからロレックスを買うのはちょっと」と思って、他のブランドを検討された方も多いかもしれません。
しかし、エクスプローラという超有名モデルでもうまく買えばオトクに楽しめることができるのです。
そして、良く考えてみると旧文字盤の約5年という生産年数は、スポーツロレックスとしてかなり短命です。
114270の場合、2001年から2010年まで9年間の間ラインナップされていましたし、ほぼ形が変わらない14270にまで遡ると約20年もの間かたちを変えず現行モデルとして君臨し続けました。
よって、この前期文字盤、現行モデルとして見慣れた存在であるがゆえに“今”においては珍しさを感じないでしょう。しかし、よく考えてみると“たった5年間”しか作られていないモデルなのです。